エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Shutendoji Episode Two」(2021 年 3 月 放送)

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 3人の老人のうちの一人は、頼光と彼の従者に言いました。

 

「我々は妖怪ではありません。我々は他の地から来たのですが、我々の妻達、子供達はこの山の奥深くに棲む一匹の鬼に攫われたのです。その鬼の名は、酒呑童子。我々は鬼と戦い、復讐を遂げたい。そのようなわけで、我々はここに居ます。あなた方は特別な方々とお見受けします。あなた方は天皇陛下より鬼の討伐の命を受けたに違いない!。我々は喜んで酒呑童子の城まで道案内をします。しかしいまは、疲れをお癒しください。」

 

 頼光は答えました。

 

「ありがとう。我々は長い道を歩いて来たことで、疲れている。」

 

 男達は彼らの荷物を降ろし、老人達のために酒を持ち出した。一人の老人が言いました。

 

「鬼は、酒を飲むのが大好きなので、酒呑童子と呼ばれております。酒呑童子が酒を大変多く飲んだ時には、それは眠り、目を覚ますことはありません。我々は魔力のある酒を持っています。これは、化物には毒であり、人間には薬になります。」

 

 そうして、老人は兜を取り出して言いました。

 

「この兜を、貴方が鬼の首を切り落とす時には身につけてください。貴方は成し遂げるでしょう。」

 

 そう言って、老人は酒と兜を頼光に渡しました。6人の男達はこれらは神からの授かりものだと分かっていた。彼らは泣いて、心の底からお礼を言いました。

 そして、老人達は立ち上がり、6人の男達を山の上へと連れ登りました。彼らが暗い洞窟を通り抜けると、小川が現れました。一人の老人が言いました。

 

「この川を上るのです。あなた方は17、8歳の少女を見つけることでしょう。彼女に道を聞いてください、そうすれば彼女は答えてくれるでしょう。あなた方が鬼を討伐する助けとなるため、我々3人はあなた方と共にあります。我々は、あなた方が祈った3柱の神です。」

 

 そしてその時、3人の老人達は姿を消しました。

 

 6人の男達は神様達にお辞儀をし、川を上りました。神様達が言ったとおり、彼らは若い女性を見つけました。彼女は泣きながら、着物についた血を洗って居ました。頼光は尋ねました。

 

「君は誰だ?。そしてこの山で、君は一人で何をしている?。」

 

 少女は答えました。

 

「私は鬼に攫われました。私を家に帰してくれませんか?。」

 

 彼女は続けました。

 

「城の中には、私の他にも少女がいます。池田中納言の娘もおります。彼女は数日前ここに、連れ去られて来ました。鬼は少女の身体から血を絞り、酒のようにそれを飲みます。そうして、肉体をつまみのように食べます。」

 

 頼光は少女に言いました。

 

「心配しなくてもいい。我々は鬼を討伐するために、そして君を家に返すためにここにいる。」

 

「Shutendoji Episode One」(2021 年 3 月 放送)

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 この物語は昔々、世界が平和だった頃、我々の国に発生しました。あるとき、奇妙なことが起こりました。恐ろしい鬼が丹波近くの大江山に棲むようになりました。鬼は毎日、日が暮れると街に降りて来て多くの人々を攫っていきました。それは大変恐ろしいことでした。

 ある悲劇的な事件が、池田中納言と呼ばれる政府高官の一人娘を巻き込みました。彼女は美しい少女で、彼女の両親は彼女のことを大変可愛がっていました。そのため、彼女が居なくなった際、その両親は彼らの娘を有名な占い師に探してもらうことを依頼しました。

 

「もし、貴方が娘の場所を私に告げることができるのなら、私は貴方に多くの金銭を支払います!。」

 

 そうして、占い師は言いました。

 

「貴方の御息女は大江山に棲む鬼に攫われたのです。」

 

 その両親の最悪な悪夢は現実のものとなりました。彼らは泣き、大変な悲しみを覚えました。だがしかし、父親は天皇の元へ急ぎ、何が起きたのかを話しました。天皇は男に同情をし、大臣に告げました。

 

「鬼を倒すことのできる者は、居ないのか?。」

 

 ある大臣は言いました。

 

源頼光及び、彼に仕える者がそれを可能だと、私は確信します。」

 

 源頼光とは、その時代の武将です。彼は彼の元へ仕える5人の強者を従えていました。彼らの名は、貞光、季武、綱、金時そして、保昌、と言いました。

 

 天皇は頼光及び、彼の従者に鬼を討伐することを命じました。強者たちはどのように鬼と戦うのかを話し合いました。

 

「鬼は姿形を変えることができる。もし彼奴が塵や枯葉に変化していたなら、我々のような普通の人間達にはそれを見つけることは出来ないだろう。我々には神の助けが必要だ。」

 

 そうして、6人は3組に分かれ、3つの異なった神社へ祈りに行きました。神様は、彼らの武運を願いました。

 男達は再び集まり、計画を企てました。頼光は言いました。

 

「我々は兵士は連れては、行かない。我々6人だけだ。我々は山伏の風体で、鬼の城を見つけ出す。もしそれを見つけたら、問題なく鬼を殺す。」

 

 5人の男達は言いました。「畏まりました!」そして、準備を始めました。彼らは鎧、刀、そしてその他の武具を箱の中に入れ、大江山へ急ぎました。

 6人の強者は山の麓へたどり着きました、そして樵に伺いました。

 

「お前は鬼の居る場所を知って居るか?。」

 

 樵は答えました。

 

「この山の頂を越え、谷を抜け、そしてもう一つの山を越える必要があります。そこが、鬼の棲む場所です。」

 

 頼光は言いました。

 

「さて、そこへ行こう。」

 

 6人の男達は歩き、歩き、大変遠くの場所にたどり着きました。そこで彼らは洞窟に、3人の老人を見つけました。

 

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