Ben: アキト、写真を撮るのをやめて、景色を楽しもう。
Akito: もう少し撮らせてよ。僕はこんなもの見た事がない!。渦潮は素晴らしい!。
Narration(Ben): ぼくはベン。今日はアキトとぼくは、兵庫県と徳島県とのあいだにある鳴門海峡を船で進んでいる。ぼくらはここに、有名な鳴門の渦潮を見るために居る。
A: イタリアのメッシーナ海峡や、カナダのセイモア海峡でも渦潮が見られます。早い水の流れが渦潮を作り出すのです。
B: あは、アキト。君はまるで先生みたいにいうね!。
A: 黙って聴きたまえ。学びたくは無いのか?。
B: はい、では、アキト教授。ひとつ質問があります。これらの渦潮はどのように作り出されるのでしょうか?。
A: うむ。海峡は狭いので、河のようであり水はとても速く動き…。
B: ほんとうは君は渦潮のことは多く知らないんだろう、ちがう?。
A: うん。本当はよく知らない。
B: ぼくに話をさせてみてよ。鳴門海峡の中央のところはとても深い、そして、陸にちかいところは浅い。
A: うん。
B: 中央の深い部分の水は速く流れる、なぜなら遮るものが無いから。陸側面の水は遅い。速い流れと遅い流れがぶつかった時、渦潮が発生する。
A: あー、すごいね…。ねえ、どうしてそんなに渦潮の事に詳しいんだい?。
B: 自分で調べたんだよ。ぼくはただのジャグラーではない。そうだろ。
A: まじで?。それじゃあ、水はどうして流れるの?。
B: それは潮汐によるものだよ。瀬戸内海が満潮の時は水は太平洋に向けて流れる、その時は太平洋の方が低いから。干潮の時は太平洋から瀬戸内海に水は流れる。
A: ワオ、君はただのジャグラーでは無いね。
B: ありがとう。
A: 僕はその他にも知っている事があるよ。春にここで渦開きと呼ばれる”渦潮のオープニング”イベントが開催されるよ。黄金の鍵が渦潮の中に投げ込まれる。その鍵の大きさは約 1.8 メーターなんだ。
B: それは本当におおきいね!。じゃあ、その鍵が渦潮をオープンするんだね。
A: うんうん。このイベントは観光シーズンの始まりだよ。
B: おもしろいお祝いのやりかただ!。
A: 鳴門はまた、四国八十八箇所巡りのスタート地点でもあるよ。
B: それはなんだい?。
A: 四国全体を巡り歩き、88箇所のお寺を訪れて健康と幸運をお祈りするんだ。巡礼は普通は白い衣装を纏い、杖を持って歩くよ。
B: ぼくらそれらの人たちを愛媛県で見なかった?。
A: 多分見たね。普通は、鳴門から始めて南に向かう。そして西に向かい北に向かい、東に向かい、ここに戻る。時計方向だね。でも、逆方向に巡ると3倍の幸運がもたらされると言われているよ。
B: それなら、どうしてさいしょにみんな南に向かうの?。
A: いい質問だね!。
B: 言っただろう。ぼくはただのジャグラーではない。そうだろ?!。
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