２０１９年０６月１９日、１２月１８日放送 「Witch」

Narration(Boy):

　人々は僕の祖母を魔女と呼ぶ。彼女は大きな鼻を持ち、頭巾の在る黒いコートが好きだ。彼女は真っ直ぐ立てないから、杖を使う。それでも彼女は散歩に出るのが好きだ。彼女は陽が昇る前に、山の方までしばしば散歩に行く。僕の祖母は物語に在る魔女に全くそっくりだ。散歩中の彼女を人々が初めて見た時には、そのみんなは逃げ出す。みんなは彼女を怖がって居た。

　僕は街に住んでいる。だから僕は彼女を休日の間だけ見る。僕は彼女と遊んだ事は一度もないと思う。僕が彼女の家に居るときでさえ、彼女は早朝の散歩の後、彼女の部屋に籠る。そして彼女の部屋からは、おかしな音が聞こえる。時々何かを切る音を聞く---チョップチョップチョップ。そして時には金属を金属で打つ音を聞く---クランククランククランク。

　僕の祖母は彼女の部屋に籠る。しかし沢山の見知らぬ人々が彼女の部屋を訪れる。僕には、彼らは皆悪人に見えている。ある者は大きな帽子を被り、あるいはまたサングラスを掛けている。ある者は長いコートを夏なのに身につけている！。僕の祖母は彼らと何かとても悪い企てをしているのかも知れない。僕の祖母は本当に魔女なのかも知れない。彼女は魔女のように見え、彼女の部屋でおかしな音をたて、危険な輩と時間を過ごす。彼女は悪い魔女に違いない！。僕は、彼女を止めないとならない！。

　僕は気がついた時、僕の祖母の部屋のドアの前に居た。僕は金属製の古いドアノブを捻り、ドアを開けた。僕は僕の祖母の部屋に踏み入れた。暗い部屋は不思議な匂いがした。少しの後、僕は棚の上に、沢山の硝子壜を見る事が出来た。僕はそれに何が入っているか知らない、でも、それらは恐ろしく見えた。茶色の物体、黒い物体、銀色の物体、緑色の物体、それらが入った壜が在る…。壜たちは僕のことを観ているように感じた。僕はこの部屋を出ないとならない。その時…。

Grandmother: おまえ、ここで何をしている？。

Boy: あああああっ！。

N(B): 僕は叫んだ。そのあとのことを、僕はなにも覚えて居ない。

＊　＊　＊

Narration(Boy now an adult): これが２０年前の事だ。今では僕は、魔女の助手だ。僕の祖母は高名な薬剤師である。彼女はハーブであるとかその他の植物について多くを知る。壜の中の恐ろしい物体は、植物の葉であるとか根であるとか、だ。僕の祖母は山の散歩中にそれらを採取する。そしてまた、あの恐ろしい音は僕の祖母が薬品を作る音であった。

G: 聞いているか、孫よ？。これらの根を切るのだと言っただろう！。

Boy(now an adult): はい、お婆ちゃん。

N(Boy now an adult): 僕の祖母は魔女である。しかし彼女は人々の助けをする、良い魔女である。

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