この物語は昔々、世界が平和だった頃、我々の国に発生しました。あるとき、奇妙なことが起こりました。恐ろしい鬼が丹波近くの大江山に棲むようになりました。鬼は毎日、日が暮れると街に降りて来て多くの人々を攫っていきました。それは大変恐ろしいことでした。
ある悲劇的な事件が、池田中納言と呼ばれる政府高官の一人娘を巻き込みました。彼女は美しい少女で、彼女の両親は彼女のことを大変可愛がっていました。そのため、彼女が居なくなった際、その両親は彼らの娘を有名な占い師に探してもらうことを依頼しました。
「もし、貴方が娘の場所を私に告げることができるのなら、私は貴方に多くの金銭を支払います!。」
そうして、占い師は言いました。
「貴方の御息女は大江山に棲む鬼に攫われたのです。」
その両親の最悪な悪夢は現実のものとなりました。彼らは泣き、大変な悲しみを覚えました。だがしかし、父親は天皇の元へ急ぎ、何が起きたのかを話しました。天皇は男に同情をし、大臣に告げました。
「鬼を倒すことのできる者は、居ないのか?。」
ある大臣は言いました。
「源頼光及び、彼に仕える者がそれを可能だと、私は確信します。」
源頼光とは、その時代の武将です。彼は彼の元へ仕える5人の強者を従えていました。彼らの名は、貞光、季武、綱、金時そして、保昌、と言いました。
天皇は頼光及び、彼の従者に鬼を討伐することを命じました。強者たちはどのように鬼と戦うのかを話し合いました。
「鬼は姿形を変えることができる。もし彼奴が塵や枯葉に変化していたなら、我々のような普通の人間達にはそれを見つけることは出来ないだろう。我々には神の助けが必要だ。」
そうして、6人は3組に分かれ、3つの異なった神社へ祈りに行きました。神様は、彼らの武運を願いました。
男達は再び集まり、計画を企てました。頼光は言いました。
「我々は兵士は連れては、行かない。我々6人だけだ。我々は山伏の風体で、鬼の城を見つけ出す。もしそれを見つけたら、問題なく鬼を殺す。」
5人の男達は言いました。「畏まりました!」そして、準備を始めました。彼らは鎧、刀、そしてその他の武具を箱の中に入れ、大江山へ急ぎました。
6人の強者は山の麓へたどり着きました、そして樵に伺いました。
「お前は鬼の居る場所を知って居るか?。」
樵は答えました。
「この山の頂を越え、谷を抜け、そしてもう一つの山を越える必要があります。そこが、鬼の棲む場所です。」
頼光は言いました。
「さて、そこへ行こう。」
6人の男達は歩き、歩き、大変遠くの場所にたどり着きました。そこで彼らは洞窟に、3人の老人を見つけました。