Akito: おい、ベン。僕が作った予定を思い出せよ?。いつになったらその予定に従うんだい?。
Ben: そのうちね…。
A: 僕らが現在、何処にいるかも分かっているかい?。
B: ぼくらは茨城にいる。あー、空気がとても新鮮だ!。
A: とてもいい空気だね。でもここで何かすることがあるのかい?。
B: ぼくらはここでパフォーマンスすることができるよ!。
A: でも僕らはもっと人の居るところでパフォーマンスする必要があるよ。ここには多くの観光客は居ないよ。
B: いないの?。それなら、あそこにいる人々はなんだい?。
A: おー。多くの人たちがいる。なんでだろう。
Narration(Ben): アキトは市街でぼくらはパフォーマンスすべきだと思っている。なぜなら、人が多くいるから。彼はわかっていないだけだ。ストリートパフォーマーはいつでも人混みのある場所でパフォーマンスしなくてはならないわけではない。もしパフォーマンスが良ければ、群衆が出来るのだ。
A: ベン、僕はあの人たちが何処へ行くかわかったよ。彼らは筑波山に登る登山客だね。
B: 筑波山はどこだい?。
A: 僕らの目の前にある山だよ。筑波山はいつの時代も霊山として有名なんだよ。「西の富士山、東の筑波山」と言われているよ。
B: まじで?。
A: 日の出、日の入りの時には山は紫色に見える。だから時には紫峰と呼ばれることもあるよ。それに、山の中腹にのぼったところに神社があるんだよ。この神社は建立してから約3,000年だと言われているよ。
B: それはとてもクールだね。で、登るのは大変?。
A: ああ、山頂まで僕らを運ぶことができるケーブルカーが在るよ。
B: それなら、いこうか。
A: 今?。
B: そうだよ。いこうよ?。きみは、どうしてとても多くの人がここに居るのかを、知りたくないのかい?。
A: うん。まあ、そうだね…。
B: 彼らは何をしているの?。
A: 彼らは、ガマの油と呼ばれる特別な油を売って居るんだよ。
B: ガマの油?。それはなんだい?。
A: 蝦蟇由来のオイルだよ。
B: ガマ?。カエルみたいなもの?。
A: そうだよ。昔々、永井平助と言う名の男が、魔法の力を持つカエルを捕まえた。永井はカエルの皮膚に付着して居る油を採取して、特別な塗り薬を作ったんだよ。そうして、彼は浅草でそれを売ったんだ。その塗り薬はほとんどのどんな悪いものも、治せたと言われて居るよ。
B: とても便利に聞こえる!。ねえ!、彼女は自分自身を、あの刀で斬りつけようとしているよ!。ああ、だめだよ。彼女は血を流している。アキト、救急車を呼んで。
A: ベン、あれは大丈夫なんだよ。みろよ。
B: 彼女は塗り薬を切り傷の上に塗っている?。彼女は流血を止めた!。
A: うんうん。薬は魔法みたいに効くね。
B: よし、すこし買おう。ぼくらがパフォーマンスするとき、いつも切り傷をつくるからね。
A: 実際は、あれは切り傷を治さないよ。
B: どういういみだい?。
A: あれは講談パフォーマンスなんだ。ガマの油売りは、ストリートパフォーマーなんだよ、ちょうど僕らみたいな。彼らは彼ら自身を刀で斬ることで観客を驚かせ、塗り薬で血を止める。
B: あれはショーだったんだ?。素晴らしいな!。ぼくは彼女から学びたいな!。
A: 筑波山に登るんじゃなかったの?。
B: ぼくらはそれは、後からできるよ。いこうよ、そしてガマの油売りと話をしよう!。
A: ベン!、待ってよ!。