エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Do You need a Haircut?」(2020 年 5 月 6 日 放送分)

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Satoshi: おはようございます!。ヘアカットは必要ありませんか?。K'sサロンへどうぞ。当店は午前11時より午後9時まで営業しております。

Narration(Satoshi): この春、僕はヘアスタイリストの課程を修了して、K'sサロンと呼ばれる美容院で働き始めた。僕は未だヘアカットは出来ない。実は、洗髪すらまださせてもらえない。一度、床にある髪の毛を掃除したが、殆どの時間は、僕は駅前でチラシを配っている。

Friend: あっ、サトシ!。あなたでしょう?。

N(S): それは、僕の美容専門学校の友達だ。

F: あなた、K'sサロンで働いているの?。

S: そうなんだ!。

N(S): K'sサロンは、コースケさんと呼ばれる有名な美容師が経営している。僕はそこで働いていることを誇りにおもう。そうして僕の友達にチラシを渡したのだけれど…。

F: そこで働くなんて、へんよ!。

S: なんだって?。

F: ヘアカットをさせてもらえるまでに、少なくとも5年はかかるって聞いたよ。たくさんの人が、あの美容室では半年で辞めるんだって。

S: そりゃほんとうかい?。

F: そうよ。それにあの有名な美容師、コースケ…。彼は多分お店に来ることすらない、わよね?。彼は俳優やモデルさんの仕事でとても忙しいから。

N(S): 友達は正しいかもしれない。僕が働き始めて一月以上が経つが、お店でコースケさんに会ったことは一度もない。

F: 辞めるべきよ。

S: なんだって?、辞めないよ!。

F: あなたは、髪を散髪して整えたいんでしょう?。それとも、チラシを配るだけ?。

S: 判ってる。でも…。

F: わたしも美容室で働いているのよ。わたしはもうヘアカラーの助手もしているのよ。

S: ほんとう?!。それはとてもいいね!。

F: そうなの。もしあなたが私の勤める美容室に来たいのなら、店長に相談してみることできるよ。

N(S): 正直な話、僕は興味がある。僕はチラシを手から落としたのに気が付かないほど、興味を惹かれた。もし僕がK'sサロンに留まったなら、僕は永遠にチラシを配るのかもしれない。辞めるべきなのかも知れない…。

Kosuke: おーい!。何をしているんだい?。僕らのチラシ、落としちゃったね。気をつけて、大丈夫?。

S: はっ?。

F: あ…うーん、あなたは…。

S: コースケさん!。

K: 僕もよくチラシを配ったものだよ。でも僕は一度も落としたりしたことはない。僕はとても気を配って居た。で、チラシを拾うの手伝ってくれやしないかい?。

S: はい。もちろんです!。

N(S): 僕はコースケさんと一緒になりチラシを拾い始めた。

K: チラシ配りは面白くない、よね?。

S: うーん…。

K: 僕が見習いの時、僕もそう感じた。僕はヘアカットがしたいだけだ!。でも今は僕は、それをやってよかったなと思っているよ。

S: ほんとうですか?。

K: そうだよ。もし君がいい美容師に成りたいのなら、訓練をたくさん積まないとならない。それをするためには多くのお客さんが必要だ。

S: それでチラシ配りは大切なのか!。

K: そうだよ!。でも心配しなくていい。永遠にチラシ配りはさせないよ。さて、僕はいかないとならない。いい仕事してくれよ!。

N(S): そうして、コースケさんは去った。

F: ワオ。コースケさん、とてもいい人ね!。

S: そうだよ、ちがうかい?。

N(S): いま、僕は辞める必要がないと判った。僕はK'sサロンで働き続けたい。

 

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