雨でさえも、
そして、風でさえも、
私を止めることは出来ないであろう。
雪でさえも、
そして、暑い夏の日々でさえも、
私を止めることは出来ないであろう。
私の望む全ては、健康な身体であり、
私は、不必要のものを望むことはない。
そして、怒りを感ずることもない。
私の望む全ては、私の顔にある、静かな微笑みだ。
日に茶碗4杯の玄米、味噌、それに少しの野菜を食べること、それは私の所望だ。
私は自分自身のことを考えたくはない。
他の人々のことだけを、考えていたい。
皆のため、あらゆることのために私の望む全ては、
見て、聞いて、理解すること。可能な限り。
そしてそれを決して忘れないこと。
原にある松林の蔭の、藁葺き屋根の小さな家屋に暮らすこと、それは私の所望だ。
もし東に病気の子供が居れば、
私は向かい、彼もしくは彼女の手当てを行う。
もし西に疲れた母親が居れば、
私は向かい、彼女の麦束を背負う。
もし南に死にかけた者が居れば、
私は向かい、怖がるものは何もないのだと彼らに話す。
もし北に喧嘩或いは訴訟をする者が居れば、
私は向かい、それには価値がないのだと彼らに話す。
降雨が無く大地が渇く時には、私は大いに泣く。
冷夏の間には救いもなく歩き回り、何も良いところが無い者として呼称される。
私は褒められることを望んではいない。
そして、誰かの邪魔に成ることも、望んではいない。
それが、わたしの望むところである。
それが、私が望むような人物である。