Narration(Mari): 4月の或る寒い日だ。私はファッションデザイナーになるための学校の生徒。私はクラスメイトを見つけて、声をかけた。
Mari: おはよう!
Friend: お…はよう。んー…。誰だっけ?
M: わたしよ!マリよ!。
Fr: あなた?マスクとニットキャップをしているから、違って見えるわ!。メガネもしているの見たことない!。
M: そうね。今日はとても寒いから。
Fr: あなたの顔を見ることができなかったら、誰もあなただってことがわからないわよ!。
M: きにしないわ。
Fr: まじで?
M: 顔なんてだれも気にしないわ。わたしは有名なファッションデザイナーになりたい。わたしのデザインが世界的に知られるようになるなら、わたしの顔は彼らが知らなくてもそれでいい。
Fr: でも、誰かがマスクをして、帽子をかぶって、メガネをかけながら、”私は著名なデザイナーです”、と言ったらどう思う?
M: うん…
Fr: デザイナーの顔は重要なことなのよ、マリ。あなたの顔はあなた自身なのよ。
N(M): 彼女の言葉を聞いた時に、私は父のことを想った。彼は数年前に亡くなった。
* * *
Father: どうした、マリ?。どうして泣いてるの?。
M: わたしがお父さんの誕生日にあげた帽子、かぶってくれないから。
Fa: 時々かぶっているよ。最高に気に入っている!
M: いいえ。お父さんはあまり気に入っていない。お家のまわりでしか、かぶらないし。
Fa: そうだね。でも、ほんとうに君の贈り物は気に入っているよ。
M: それならどうして、もっとかぶってくれないの?
Fa: マリ。私の顔を見てごらん。この髭がみえるだろう。
M: うん、お父さん。
Fa: それが私の顔を隠してしまう。だから人は私のことを髪型で覚えている。帽子はその髪型を隠してしまう。帽子をかぶった時、みんなは私だということを分からなくなってしまうんだ!
M: あー…じゃあ、髭をそりなよ。
Fa: ははは。私は君が赤ん坊の頃からこうしている。髭がなくなったら、誰も私だと分からないよ。
M: じゃあ、お父さんはわたしの帽子をかぶれないじゃない!
Fa: んー……そうだ!。君は私と一緒に歩くことができる。
M: うん?
Fa: もし君が私のそばに居たら、私の友人達は私が帽子をかぶっていたとしても、私だということがわかるだろう。
M: どうして?
Fa: 私の顔と君の顔は瓜二つだからさ!
M: お父さん!。わたしには髭はないよ!
Fa: 君の顔に髭を書くこともできるよ。
M: いや!!
* * *
N(M): 実際そうだった。私の顔は父の顔に似ていた。10代の頃、わたしはそれが嫌だった。自分の顔を変えようと思って多めの化粧をし、髪型を変えた。しかし今は、それほど気には成らなくなった。それが、私なのだから。そして次の日、再び私は友達に出会う。
M: おはよう!
Fr: おはよう…ああ!マリ?。ほんとうにマリ?
M: そうよわたしよ。これが、わたしの顔です。
Fr: うんそうよ。メガネは?マスク、帽子はどうしたの?
M: コンタクトにしたわ。マスクも、帽子もかぶらないことにした。
Fr: とても良く見えるよ。
M: ありがとう。こうした方が人々はわたしの顔を知ることでしょう。そうしたら、だれもわたしのデザインを盗んだりできないわ。
Fr: ほんとうね!
M: しかしまず先に…本当にいいデザインを成し遂げないとならないや!