エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「My Face」(2020 年 10 月 放送分)

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Narration(Mari): 4月の或る寒い日だ。私はファッションデザイナーになるための学校の生徒。私はクラスメイトを見つけて、声をかけた。

Mari: おはよう!

Friend: お…はよう。んー…。誰だっけ?

M: わたしよ!マリよ!。

Fr: あなた?マスクとニットキャップをしているから、違って見えるわ!。メガネもしているの見たことない!。

M: そうね。今日はとても寒いから。

Fr: あなたの顔を見ることができなかったら、誰もあなただってことがわからないわよ!。

M: きにしないわ。

Fr: まじで?

M: 顔なんてだれも気にしないわ。わたしは有名なファッションデザイナーになりたい。わたしのデザインが世界的に知られるようになるなら、わたしの顔は彼らが知らなくてもそれでいい。

Fr: でも、誰かがマスクをして、帽子をかぶって、メガネをかけながら、”私は著名なデザイナーです”、と言ったらどう思う?

M: うん…

Fr: デザイナーの顔は重要なことなのよ、マリ。あなたの顔はあなた自身なのよ。

N(M): 彼女の言葉を聞いた時に、私は父のことを想った。彼は数年前に亡くなった。

 

* * *

 

Father: どうした、マリ?。どうして泣いてるの?。

M: わたしがお父さんの誕生日にあげた帽子、かぶってくれないから。

Fa: 時々かぶっているよ。最高に気に入っている!

M: いいえ。お父さんはあまり気に入っていない。お家のまわりでしか、かぶらないし。

Fa: そうだね。でも、ほんとうに君の贈り物は気に入っているよ。

M: それならどうして、もっとかぶってくれないの?

Fa: マリ。私の顔を見てごらん。この髭がみえるだろう。

M: うん、お父さん。

Fa: それが私の顔を隠してしまう。だから人は私のことを髪型で覚えている。帽子はその髪型を隠してしまう。帽子をかぶった時、みんなは私だということを分からなくなってしまうんだ!

M: あー…じゃあ、髭をそりなよ。

Fa: ははは。私は君が赤ん坊の頃からこうしている。髭がなくなったら、誰も私だと分からないよ。

M: じゃあ、お父さんはわたしの帽子をかぶれないじゃない!

Fa: んー……そうだ!。君は私と一緒に歩くことができる。

M: うん?

Fa: もし君が私のそばに居たら、私の友人達は私が帽子をかぶっていたとしても、私だということがわかるだろう。

M: どうして?

Fa: 私の顔と君の顔は瓜二つだからさ!

M: お父さん!。わたしには髭はないよ!

Fa: 君の顔に髭を書くこともできるよ。

M: いや!!

 

* * *

 

N(M): 実際そうだった。私の顔は父の顔に似ていた。10代の頃、わたしはそれが嫌だった。自分の顔を変えようと思って多めの化粧をし、髪型を変えた。しかし今は、それほど気には成らなくなった。それが、私なのだから。そして次の日、再び私は友達に出会う。

 

M: おはよう!

Fr: おはよう…ああ!マリ?。ほんとうにマリ?

M: そうよわたしよ。これが、わたしの顔です。

Fr: うんそうよ。メガネは?マスク、帽子はどうしたの?

M: コンタクトにしたわ。マスクも、帽子もかぶらないことにした。

Fr: とても良く見えるよ。

M: ありがとう。こうした方が人々はわたしの顔を知ることでしょう。そうしたら、だれもわたしのデザインを盗んだりできないわ。

Fr: ほんとうね!

M: しかしまず先に…本当にいいデザインを成し遂げないとならないや!

 

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