エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Aichi」(2021 年 3 月 放送)

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Akito & Ben: 乾杯!。

Ben: あー、このビールさいこう!。こんなの飲んだことないよ。

Narration(A): 僕はアキト。今日は、ベンと僕は愛知県の半田市に来た。僕らは煉瓦造りの大きな建物の中にいる。それはレストランがある博物館なんだ。

B: このボトルにある絵、ほんとうにいいな。

A: それは侍の兜の絵だね。

Server: このビールは1889年に作り始められました。しかし1943年、ビール工場が閉鎖されたため、醸造は中止されました。そして2005年、半田の人々はこのビールの醸造を再び始めることにしたのです。

A: そうなんですか?。このビールが愛知で醸造されているとは僕は知りませんでした。

S: はい、江戸時代の間、半田市はお酒、醤油、味噌、の製造で多くの利益を得ていました。明治時代の間には、ビールの製造も始めようとしました。そうして、ビール醸造の専門家をドイツから招致しました。

B: わあ。本当にビールをつくりたいと思ったんだね。

S: そうですね。この煉瓦造りの建築物は1898年に竣工しました。ちょうどその2年後、ここで造られたビールはパリ万博に於いてゴールドメダルを勝ち取りました。

A: それはすごい!。

B: それで、どうしてビールの醸造は中止されたのですか?。

S: 理由の一つには、第二次世界大戦があります。戦時中、工場は閉鎖されました。そうして、ここは航空機製造会社に接収されました。

B: ああ、戦争は全てを変えてしまう…。

N(A): 僕らは外にでる。そこには飛行機からの攻撃で受けた多くの銃痕が在る。

S: 多くのことは変化しました。しかし、人々はビールを愛していました。そう言うわけで、彼らはそれを取り戻しました。そして今、多くの皆さまが半田にそれを飲みに訪れます。

B: このビールを再びつくってくれて、ぼくはとても嬉しいです。ビールはさいこう!。

S: 半田には、酒の博物館もまた、在りますよ。そこでは日本酒の利き酒もできます。

B: 日本酒?。アキト、ぼくらは行かないと。

A: 君は今、日本酒が飲みたいの?。君は「ビールはさいこう!」って言ったばかりだろ。

B: ビールは、ビール。日本酒は、日本酒。それらはどちらも、すばらしい。

A: わかったよ…。

N(A): 僕らは煉瓦造りの建物を後にし、酒の博物館に向かう。

B: なんてクールな建物だろう!。

A: この会社はここで約200年間、1972年まで日本酒を醸造していたんだって。今は、新しい工場が近くに在るよ。

B: 200年?。それなら、彼らのお酒はほんとうによいものに違いない!。利き酒コーナーはどこだ?。

A: ベン。まず初めに僕らは博物館のガイドツアーを受けて、酒造りのことを学ばないとならない。利酒はツアーの最後だよ。

B: いいね!。ぼくらは酒の造り方を学べて、利き酒もできる!。

N(A): ツアーガイドさんは僕らに昔の話をした。お酒を造るには長い時間がかかる。そして、多くの、多くの人の手がかかる大変な仕事である。人生において出会う、たくさんの物事に似ている。良いものを作ることには、時間と労力が必要なのだ。と。

B: うーむ。半田のお酒はとてもおいしい!。きょうは、ビールと日本酒醸造の歴史をたくさん学んだ。お祝いしないとね。乾杯!。

 

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