Akito: ワオ!。とても多くの人たちが、僕らを観に集まったね。横浜はすごいな!。
Ben: アキト、きてよ 。荷造り手伝ってよ。あのさ?、ぼくらのパフォーマンス、すこし変化させた方がよくないかな。ぼくらはいつも同じ芸をしている。
A: 新しいことをして、失敗をするよりもいいのではないかな?。
B: もしぼくらが同じことを続けると、ぼくらは決してより上手にはならないよ。
A: うん、ベン頼むよ。そんなに深刻にならないでよ。観客のみなさんは僕らのパフォーマンスを気に入ってくれていたよ!。
Narration(B): ぼくはベン。アキトはぼくのストリートパフォーマンスの相棒だ。ぼくらはいま日本にいる。そこでぼくらは新しく芸の技術を身につけることができる。アキトはすばらしいやつだけれど、ぼくらは共に、芸をよりよくする必要がある。
A: 僕は君に言ったかな?。横浜赤レンガ倉庫は、平日でさえも人でいっぱいなんだ。一月くらいはここでパフォーマンスしてもいいかもね。
B: いや。あしたには、ここを出発しよう。
A: でも僕らは昨日ここに来たばかりだよ!。
B: うん、たくさんの違った場所でパフォーマンスするほうがよりいいよ。
A: でも僕らは成田には一週間居たじゃないか!。
B: ぼくらは日本に来たばかりだった。とにかく、なにか食べよう。中華街にいきたいな。
A: うん…。
B: (中華街にて)あれは門?。ほんとうにカラフルだな。あれにはなんて書いてあるの?。
A: 「朝陽門」て書いてある。
B: ちょうようもん?。
A: 「朝の太陽の門」っていう意味だね。
B: いい名前だね。
A: 横浜中華街には10の門があるよ。朝暘門は一番大きな物だよ。
B: むむむ!、なにかいい香りがする。たちこめているのは煙?。
A: いや。これは蒸気だよ。蒸した肉まん、餡まんが売られているんだ。
B: それをためしてみたいな。お店の席はとれるかな?。
A: 僕らは歩きながら食べられるよ。それは、皆がここでしていることだよ。
B: あー、なるほど。
A: 関帝廟に向かって歩こうか。
B: かんていびょう?。それはなんだい?。
A: 中国の、商売の神様を祀った宗教施設だよ。
B: (関帝廟にて)あの建物をみてよ!。
A: 横浜中華街は元々は南京町と呼ばれていたんだ。日本が1859年に外国人に対して開国したのち、たくさんの中国商人がここに移って来たんだ。そのとき、1950年代に、横浜市はサンフランシスコからヒントを得て、中華街を観光客のための街にしたんだよ。たくさんの華僑の人々がこの巨大事業に対して、経済的な援助をしたと言われているよ。
B: かきょう?。
A: 華僑とは、中国以外の国で新しい暮らしを始めた中国人に対する言葉だよ。
B: そうなんだ。
A: 中華街には500以上の食堂やお店があるよ。春節の期間には、太鼓を叩いたり光る花火でお祝いするんだ。
B: おもしろそう!。春節にまたこようよ。
A: そうだね。でも君は、僕らは異なる場所でパフォーマンスしたほうが良いと言ったばかりじゃなかった?。
B: うん。でも春節は何ヶ月も先だよ。同じ場所だろうけれど、しかしその時にはぼくらはちがう演目を身につけている、そうだろう?。
A: ああ、そうだね…。
N(B): アキトはぼくらのパフォーマンスのやりかたを変えたくないんだなと思う。彼に、なにかあたらしいことをトライさせるために、何ができるだろう?。