エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「I Am a Cat Episode Three」(2020 年 9 月 放送分)

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 私の家の裏には小さな茶畑がある。或る暖かな穏やかな日の、午後二時頃。私はそこに散歩に行った。その時私は大きく太った黒い猫を見かけた。彼は花々の上に、それらを潰して寝ていた。彼は本当に大きく、猫の王のよう見えた。私は驚きと好奇心と共に彼を見た。そうして、彼は彼の丸い眼を開いた。

 

Black: お前は誰だ?。

Me: 私…私は猫だ。そして、私は名前を未だ持たない。

B: 何処に棲んでいる?。

M: この、教師の家に暮らしている。それで、君は何者だ?。

B: 私か?。私は力車屋の猫、黒だ。

 

 黒は危険な猫として名を馳せていた。彼は力強かったが、教養を持たなかった。それで、我々は彼から距離を取っていた。私は、実際彼がどの位の智恵を持つのかを見てみることにした。

 

M: 車屋と教師、どちらがより優れた者と君は思うだろうか?。

B: 車屋だ。彼はとても力強い。お前のその教師は骨と皮だけだろう。お前はこの茶畑を歩いているんだったら代わりに、私の後を付いてくるのがいい。一月と経たないうち、お前は大きく太くなるだろう!。

M: 追って君に頼むかも知れない。しかし、車屋の家より教師はより大きな家屋に暮らしているが。

B: 馬鹿な猫め!。大きな家がお前の胃袋を満たすことはないぞ。お前は何匹の鼠をこれまで捕まえたか?。

M: 実の処、全く無い。しかし君、君は多くを捕まえて来た事だろうな!。

B: それ程はない。30か、40か、位のものだ。分かるだろう、100や200の鼠なら私は相手するがしかし、鼬鼠は別だ。奴らは酷い。

M: 成る程。

B: 年末の大掃除の際、私の主人が家の縁の下に行くと大きな鼬鼠が走り出た。私は鼬鼠はより大きさが有るだけであり、鼠のような物だと思っていた。それで、私はそれを溝の中に追い込んだ。

M: やるじゃないか!。

B: しかし、お前は知っているだろうか、奴の尻から臭いのある気体が飛び出したのだ。それは酷かったよ!。それで今では私は、鼬鼠を見ると何時でも気分が悪くなるのだ。

M: なんと。しかし君なら、恐らく睨むだけで鼠を恐怖に落とす事が出来るのでは無いだろうか?。君の毛並みは輝かしい。そして、君はとても大きい。捉えた鼠全てを喰べてしまうことで、そのように成っているはずだ。

B: (ため息)それが、悲しい話なのだ。人類と同じくらいに利己的で、悪いものは存在しない。私が何匹鼠を捕まえても、私の主人はそれらを私から取り上げる。そうして、それらを交番に持っていくのだ。分かるだろう、交番は鼠を持ってくる者になら誰に対してでも少額の金を支払う。私の主人は私のおかげで金を得ているのだ。しかし、彼は良い食事を決して私に与えぬ。人類は盗人だ。

 

 彼は賢くは無かったがそれでも、その状況の理不尽さを理解していた。彼が話す間、彼の背の毛は逆立っていた。彼は大変に怒っていた。私は決して、鼠を捕獲しないと決めた。

 

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