エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Kojiki - The Beginning」(2021 年 4 月 放送)

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 この物語は古く、古く過去に起きた物である。世界は始まったばかりだった。そうして世界は二つ、空の上の国と空の下の国とに分かれた。空の上の国に最初の3柱の神が現れた。その時には、空の下の国はクラゲのように未だ柔らかく形のない物であった。そこに先ず、2柱の神が生まれた。他に多くの神もが生まれた。イザナキと呼ばれる男の神と、イザナミと呼ばる女の神がその神々の中に居た。

 

 他の神々がイザナキとイザナミに告げた。空の下の国を素晴らしいものに造り上げるようにと。神々はイザナキとイザナミに美しい矛を与えた。イザナキとイザナミは矛を取り、柔らかい形のない陸地をもつ大海に差し入れた。彼らは海と陸地をぐるぐるとかき回した。

 そして、彼らは矛を引き抜いた。幾らかの潮が滴り落ち、それがオノゴロと呼ばれる島を造った。イザナキとイザナミはその島に降り婚姻を行い、そして数多くの島を造り上げた。初めに淡路島、そうして四国、隠岐島、九州、壱岐島対馬、次に佐渡と本州を。そのようにして、8つの日本の島々は造られた。

 

 イザナキとイザナミは島々を造ったのち、多くの神を創る事を始めた。家宅に関する神々、水の神、風の神、その他多くの神を一緒に。イザナキとイザナミは合計35柱の神々を創った。最後の神は火の神である。

 しかし悪いことが起きた。イザナミは火の神をこの地にもたらす際に酷い火傷を負い死んだ。彼の妻が逝き、イザナキは泣きに泣いた。

 

「ああ、何故君は死んだ。最愛の妻よ?。」

 

 イザナキは彼の妻を山に埋葬し、火の神を怒りと共に見つめた。

 

「お前が私の妻を殺した!。」

 

 彼は彼の十束剣を抜き、火の神を首を切り落とし殺した。火の神の血は十束剣から滴り落ち、16柱の新しい神を創った。これが、十束剣が特別な力を持つと信じられている理由になる。

 イザナキは、再び彼の妻にまた、逢いたかった。しかし彼の妻は今や黄泉の国という死者の世界に居た。イザナキは彼女を諦めることが出来なかった。そうして彼は黄泉の国に赴き、イザナミを連れ帰る事を決めた。

 

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