むかしむかしロシアにて、マーシャという名の、彼女の祖父、祖母と一緒に暮らす者が居ました。ある日、マーシャは野いちごとマッシュルームを摘みに森に向かいました。しかし、マーシャは道に迷い、泣く寸前でした。
その時、彼女は家を見ました。「私のことを家の人たちが助けてくれるかもしれない。」そうして彼女はその家の扉を叩きました。しかし、誰も家には居ませんでした。マーシャは家の中をみて大きなベッドを見つけました。彼女は大変疲れていたので、そのベッドの中ですぐに寝てしまいました。
大きな熊が家に来てマーシャが寝ているのを見つけました。彼は言いました。「これは俺の家だ!。俺はお前を返さないだろう。お前は俺のために家を掃除し、料理をしなければならない。もしお前が逃げようとしたなら、俺はお前を喰らう!。」
マーシャは泣きに泣きました。毎日、彼女はどうやって家に帰ろうかということを考えていました。
そうしてある日、マーシャはある思いつきを得ました。「熊さん、わたしこの美味しいパイをわたしのおじいさんおばあさんに届けてあげたいんです。わたしを1日、家に帰していただけませんか?。」
そのクマは言いました。「駄目だ!。お前は家には帰れない。しかし、お前はいい娘だ。俺がお前のために彼らに届けてやる。」
その時、彼女は熊に言いました。「わたしはこのパイをあなたの大きな、大きな籠の中に入れます。でも籠を開けることはできません。開けたらパイが悪くなってしまうからです。わたしは高い木の上に登ってあなたが村まで行く道中を見届けます。よろしいですか?。」
マーシャの計画は動き出しました。熊が天候を確かめている間にマーシャは籠の中に入り上がりました。クマは戻り、彼の方に担ぎ、村に向かい歩き始めました。
しばらく後、熊は疲れ始めました。彼は座り込み、パイを幾らか食べるために籠を開き始めました。しかしマーシャはバスケットの中から呼びかけました。「わたしはあなたを見ていますよ!。わたしはあなたを見ていますよ!。座り込んでわたしのパイを食べようとしないで!。」
熊は驚きました。「ああ、神様!。マーシャはなんと良い眼を持っているのだろう!。彼女は私をその木から見ることが出来る!。」彼は籠を持ち、再び歩き始めました。
少し後、彼は大きな岩にて立ち止まりました。再び、彼はマーシャの声を聞きました。「わたしはあなたを見ていますよ!。わたしはあなたを見ていますよ!。岩に座ってわたしのパイを食べようとしないで!。」
「マーシャは変わらず俺を見ている。彼女は大変良い眼を持っているに違いない!。」熊は言いました。
彼は村にたどり着くまで歩き続けました。祖父と祖母の家に、彼はその籠を置きました。その時、村の全ての犬が彼を攻撃しに走ってきました。熊は彼が可能な限りの速さで逃げる位に、怖がりました。
マーシャの祖父と祖母はその騒ぎを聞き、家から出てきました。彼らはその籠を見つけ、中を覗き込みました。大きな幸せな笑みとともに、マーシャが中にいました。