むかしむかし、老人とその妻がウクライナの小さな村に暮らしていました。
ある日、老人は森で、黄金でいっぱいの壺が地面に埋まっているのを見つけました。
「私たちは大金持ちだ!。しかし、待てよ…。」
老人は彼の妻のことを思いました。
「彼女はおしゃべりを愛している。彼女はこのことを皆に伝えるだろう。」
彼は一所懸命考え、その結果ある一つの考えを得ました。彼はその壺を彼がそれを見つけた場所へ埋め、市場に魚と兎を買いにいきました。
森に戻り、彼は木に登って枝の高くに魚を設置しました。次に、彼は川に向かい兎を漁網に設置しました。
そうして、彼は家に戻り彼の妻に言いました。
「私は森である特別なものを見つけた。誰にも言わないと、約束してくれるか?。」
老人は言いました。その妻は約束をしたので老人は静かに話しました。
「私は黄金の壺を見つけたのだ。一緒に行って、それを取ってこようか。」
そこへ向かう途中、老人は彼の妻に言いました。
「私はこの森についての不思議な話を耳にした。魚たちが森に暮らし、動物たちが水辺に住むのだと。」
その時すぐに、その妻が叫びました。
「ああ、見て!。貴方、木の中の、あれが見える?。あれは魚?。」
老人はその木を見て驚いた声で言いました。
「私は自分の目を信じることができない!。」
そうして、川にて、その妻が再び叫びました。
「ああ、神様!。兎が網にかかっている?。」
老人は密かに自分自身に笑いかけました。彼らは壺が埋まっている所まで行きました。二人は今や大金持ちでした。
その妻はお金持ちでいることがとても幸せでその結果、お金をたくさん浪費しました。その夫は怒って言いました。
「私はお前にもうこれ以上すこしもお金を渡さない。」
「それなら、私は私たちの村の村長に金の壺のことを話すわ。村長はその壺をあなたから取り上げるでしょう。」
その妻は言い、話しをするために村長の元へ走って行きました。
村長は老人の家に来て言いました。
「私はお前の妻から全てを聞いた。私にその黄金の壺を渡してくれないか。」
「私は黄金の壺は持っていません、村長。私の妻はそういう夢を見ていたに違いありません。彼女は裕福になるのが夢です。ご存じでしょう。私の妻はあなたに全てを話しましたか?。魚についてもでしょうか?。」
「魚だと?。」
村長が尋ねました。
妻が言いました。
「ええ、壺のところへ向かう途中で私たちは木の上の方に魚を見ました。また網にかかっている兎をみました。それはとても不思議なものでした。」
村長は笑いました。
「なるほど、老人よ。時間をとらせて悪かった。」
そうして村長は去りました。
老人はその金で店を買い、それ以降幸せに暮らしました。