Narration: これは昔のお話です。ある日、国中の泥棒たちが大きな釜を盗むことを決めます。すぐに、釜はお店や食事処、人々の家…どこにも無くなり始めます!。小さな町にて、豆腐屋の主人と彼の妻が話しています。
Wife: この町の他の店全部から釜が盗まれたわ。もし私たちの釜が盗まれたら、私たちは豆腐を作るために大豆を茹でることができなくなります!。
Husband: 心配するな。いい考えがある。俺は一晩中、釜を守るつもりだ。
Wife: あなたがいうのは、一晩中起きている、と言うことですか?。
Husband: 正確に言うとちがう。俺は釜の中で寝るつもりだ。泥棒が現れた時、俺は飛び出してやつらをやっつける!。
Wife: あら!。それはいい思いつきね!。
Hife: それで今晩は、扉の鍵はしめないでおけ。俺はこの計画はうまくいくと思っている!。
Wife: そうですね。
Narration: その晩、主人は彼の布団を釜の中にいれ、釜に登り入ります。彼の妻が蓋を閉めます。
Husband: あー、ここは快適だぞ!。暖かいしな!。よく眠れるとおもうな。
Narration: 夜更け過ぎ。二人の泥棒が豆腐屋に訪れます。
Thief 1: あー、扉に鍵がかかっていないぞ!。そして、みろ!。とても大きな釜がある!。
Thief 2: 俺たちはついている!。
Narration: 泥棒たちは釜を木の棒にくくりつけ、そうして、棒を肩に担ぎ、持ち上げます。
Thief 1: ふむむ。この釜はとても重いな!。
Thief 2: 高価な釜は重いもんさ。俺たちは本当についているよ!。
Narration: 泥棒たちは釜を運ぼうと試みますが、それは本当に難儀なことです。彼らは真っ直ぐに歩くことができず、釜は左右に動きます。しかし釜の中の豆腐屋の主人は目を覚しません。彼はいびきをかき始めました。
Thief 1: おい、何か聞こえたぞ。釜がいびきをかいている?。
Thief 2: 釜がいびきをかかないだろう。その音は多分その辺の家から聞こえる音だ。
Thief 1: そうだな…。幽霊のいびきじゃあないことを俺は願うよ。
Narration: 泥棒たちは歩き続けます。釜は揺れ続けます。今度は店の主人は目を覚まします。彼は何も見ることができないので、彼は釜の蓋を彼の手で少しだけ上げてみます。泥棒のうちの一人がこれを見ます。
Thief 1: あーっ!。ふたつの手が釜からでてきたぞ!。幽霊だ!。
Thief 2: なにっ?!。俺は幽霊付きの釜は欲しくはない!。ついてないな!。
Narration: 泥棒たちは釜をその場に残し逃げだします。豆腐屋の主人はまだ状況を把握することができません。
Husband: はっ?。釜が揺れていた、そして何人かが叫んでいたな。地震があったのかな?。
Narration: 彼は蓋を開け、外をみます。彼は星空を見ます。
Husband: 俺は家の外にいるのか?。ああっ、だめだ!。泥棒は俺の釜を盗んだんじゃない。彼らは釜を残して、俺の家を盗んだんだ!。