Wife: あなたまだ起きてるの?。明日は朝早いんじゃなかった?、でしょう?。
Husband: 早いんだよ。でも、僕は全部持ち物を準備したかどうかを確認しているところなんだ。ナツコはベッドかな?。
Wife: ええ、彼女はやっと寝たわ。彼女はあなたと一緒に釣りに行くこと、とても嬉しがっていたわよ。
Husband: それを聞けて僕は嬉しいよ。僕らは二人だけでまだ一度も釣りに行ったことがないからね。
Wife: ああ、このバッグの中にあるのは何?。
Husband: それは何でもなくて…。
Wife: あなた、新しいウインドブレーカーを彼女に買ったのね?。
Husband: 僕はそれが、釣りで彼女をより楽しくさせるだろうと思って。
Wife: それ、高かった?。
Husband: うむむむ…。まあ、ね。僕はまた自分のサイズのも、買ったんだよ。
Wife: なにっ?。あなた、釣り用のウインドブレーカー、もう持ってるじゃない!。
Husband: うん、そうなんだ。でも、僕らがお揃いの上着を着ていれば、その写真は見栄えがいいだろうと。
Wife: あなた、デートの準備しているように聞こえるわよ。
Husband: 嫉妬しないでよ。
Wife: してない。
Husband: ところで僕は明日釣りで、いも虫を使おうと思っているんだ。念のためにルアーも持って行ったほうがいいと、君はおもうかい?。
Wife: どうして?。
Husband: ナツコはいも虫に触れたく無いかもしれない。
Wife: もし彼女が触りたくないのであれば、彼女は釣りをすべきではないわよ。
Husband: 一理あるね。よーし、おとうさんが、どうやるか君に見せるぞ。
Wife: はあ?。
Husband: 針を君の右手で持って、君の左手でいも虫を針に押し付ける。
おえー!うごいてるよ!。
もし君がそれをしないのなら、それは君は釣りができないということだよ。
わかった。じゃあわたし、釣りしない。
えっ?。うん、うん、そしたらお父さんが君のために虫を針につけるよ。ほら。
おとうさん、さいこう!!。
Wife: あなた、その寸劇はなんなのよ?。
Husband: これはシミュレーションだよ!。全てのことに対して、僕は備えなければならない。
Wife: あなたは彼女に甘すぎるのよ。彼女はもうほとんど 10 歳。彼女は自分自身で物事を学ばないとならないわ。
Husband: そうだね、僕は理解している。
Wife: さて、続けて。
Husband: はあ?。なにを?。
Wife: あなたのシミュレーションよ。進めて!。
Husband: ああ、うむむ。どれどれ…。よし、ナツコ。今、波に合わせて釣り竿を上に、下に、引くんだ。こんなふうに。上、下、上、下…。
Wife: こんなふうに、おとうさん?。
Husband: すばらしい!。そして、魚が近づいてきて餌に食い始めたら、君はなにかが引っぱる感じを得るよ。
Wife: ああ!。わたしひっぱる感じする!。
Husband: 魚が針に食い付いたら、できるかぎり早く竿を引き上げるんだ。
Wife: あげたよ!。
Husband: おお、そんなにすぐ?。よし、引き込んで!。
Wife: おとうさん、これ重いよ…。
Husband: それなら僕に渡して。僕が君のためにそれをするから。
Wife: あなた、あなたは彼女にそれをさせなければ。
Husband: あー、そうだね。よし、君がそれをやりとげることが出来ることをお父さんはわかっているよ、ナツコ。諦めちゃだめだ!。
Wife: わたし、やったよ!。
Husband: みてごらん。君は大きな魚を獲ったんだよ!。
Wife: おとうさん、つりばり、取ってくれる?。わたしさかなに触りたくない。
Husband: もちろんだとも!。
Wife: あなた、私たち、何の話をしているの?。彼女はそれを彼女自身でやらないとだめなのよ。
Husband: しかし…。僕は彼女を手伝いたいんだよ。
Wife: つべこべ、言わない!。
* * *
Natsuko: おかあさん、おとうさんどこ?。
Wife: 彼なら彼の部屋にいるわよ。でも今はお父さんひとりにしておいてね、いい?。彼は今日、台風が来ることをほんとうに残念に思っているから。
Natsuko: あーあ、かわいそうなおとうさん。