Son: 父さん!。
Father: ああ、ミツオ。来たかい。
Son: もちろん、僕は来たよ!。母さんのメールには「父さんは死にそうです。出来る限り早くに、うちに来てください。」と書いてあった。僕はとてもびっくりしたよ。
Father: すまない、息子よ。しかしお前の見ての通りだ。私は死ぬとは思えないよ…。(咳)
Son: 死なないよ、父さんは死なないよ。僕がそうさせないよ。
Father: ミツオ。私が死ぬ前にお前にあることを頼んでもいいかな?。
Son: 僕は何でもする。死なないで。何を僕にして欲しいんだい?。
Father: 二階の屋根だ…。屋根に穴が空いている。だから雨の降るたびにあの畳の部屋が濡れる。修理してもらえるかい?。
Son: 何だって?。父さんが死ぬ前に、父さんは僕に屋根を治して欲しいと言うのかい?。
Father: そうだ。それは私を悩ませる…。ああ、息ができない!。
Son: 大丈夫、父さん。僕は屋根を修理するよ。深く息を吸って。
Father: それともう一つ…。
Son: なんだい?。
Father: 裏庭…。雑草がとても伸びている。
Son: へっ?。
Father: 雑草を刈ってくれるかい?。ああっ…。とても痛い、ミツオ。
Son: 父さん!。わかった、僕がそれをやっておくよ。父さんは心配しないでいい。
Father: …もう一つ。
Son: まだあるの?。
Father: 浴室の換気扇フィルター…。
Son: 父さん。貴方は本当には死にかけていない、よね?。
Father: いないよ。家の修繕、始めてもらえるかな?。