それは夏の日の海岸。蟹と彼の母親は共に一日を楽しんでいた。蟹は浜で遊び、彼の母親は近くで見て居た。その時、母親蟹は彼女の息子の歩くのを見た。彼女は思った。
「ああ、私の息子よ。息子はどうしてそんなふうに歩くのだろうか?。とてもおかしく見える。まっすぐ歩くべきなのに、左から右に彼は動いて居る。私は彼にそうするのを止めるように言わないとならない。」
そうして母親蟹は彼女の息子に言った。
「私の息子よ、こちらにいらっしゃい。私は貴方に言わなければならない事が在るわ。」
蟹は貝殻で遊ぶのを止め、彼の母親の元へ行った。
「それは何でしょう、お母さん?。」
蟹は聞いた。
「私の大切な息子よ、貴方がどのように歩くのか、私に見せなさい。」
蟹は普段通りに、左から右に、歩いた。
「違う、違うのよ。それは正しくは無い。真っ直ぐに歩くべきなのです、私の息子よ。」
蟹は言った。
「どう言う意味でしょうか?。」
「貴方は左から右、もしくは右から左に歩いて居る。貴方はまっすぐ前を見て、まっすぐ歩かないとなら無いのです。」
母親蟹は応えた。
「分かりました、母さん。私の出来る限りのことをやってみます。」
蟹は応えた。
蟹は真っ直ぐ海を前に見て、深く息を吸った。彼はゆっくりと足を動かし歩き始めた。蟹は左から右に動いた。彼は再び試したがしかしその場合も、彼は右から左に歩いた。彼は何度も試したが、彼は横から横へしか動けなかった。
「母さん、私は大変熱心に試してみたのですが、それをする事が出来ません。どうしたら良いのか、教えてくれませんか?。」
母親蟹は言った。
「貴方のつま先が間違った方向に向いて居るのです。だから、真っ直ぐに歩けないのです。試してみなさい。」
蟹は彼女の母親が言ったことを行ってみたが、それはとても難しかった。
「母さん、私にはそれは出来ません。歩き方を私に示してくれませんか?。私は本当に身につけたい。」
蟹は言った。
そうして母親蟹は言った。
「私を注意深く見て、私の真似をしなさい。」
蟹は息を止め、彼の目を大きく見開き、見つめた。母親蟹は彼女の息子の前で歩いた。しかし彼女も、横から横へと歩いた。
「待って、息子よ。これは間違いよ。」
そうして母親蟹は再び歩いた、横から横に。
「何かが変だわ…ああ、そうだ。私のつま先は間違った方向を向いて居たわ。」
母親蟹は真っ直ぐ歩こうと試みたがしかし、彼女はバランスを崩し倒れてしまった。
--Do not tell others how to act, unless you can set a good example.
(良い例を提示する事が出来ないのであれば、他人にどのように振る舞うべきかを告げるな。)