Masahiko: もしもし、山田と申します。1時間前にピザを注文したのですが、未だ届いていません。エッ…?ちがいます、私が頼んだのはラージのシーフードピザです。あ、はい、待ちます。あー、配達にたった今店を出たところですか?。ええ、もう少し待ちます。
Yoshio: マサヒコ、お店の言うことは信じられないな。僕らの注文を忘れていて、今から作り始めるんだと僕は思うよ。
M: 僕もそう思うよ、ヨシオ。
Y: そう言うわけで、ネットで注文しろって君に言ったんだよ。
M: でも住所やいろいろの情報を入力しないとならないんだよ。それは冗長だよ。
Y: マサヒコ!。何時代に生きてるんだよ?。現代の我々が持つ科学技術を使わないと!。だから君にはガールフレンドの一人も居ないんだよ。
M: そう言うわけじゃないだろう。
Y: いやいやそうだよ。僕らの仲間はみんなメールやSNSを使って女の子をデートに誘うだろ。
M: 面と向かってじゃなくて?。
Y: 古いよ。
M: まじで?。でもその方法で女の子たちはOKするの?。
Y: うんそうだよ。ラブレターだって、今ではオンラインで済ますよ。
M: ラブレターを?。
Y: もちろんだよ。君は幸運だね、違う?。君みたいな人種にとってはメールを用いることが一番いい手段だよ。
M: 僕みたいな?。どう言う意味だい?。
Y: 君は、君が好きな女の子の前では全然うまく喋れないだろう。立っているだけで、何を話すべきか分からない。
M: ぼ…ぼくはうん…。そうだねそれは正しい。
Y: 科学技術は君を助けてくれるよ。よしじゃあラブレターを今書こう!。君のスマホ貸して!。
M: なに?、いま?。
Y: そうだよ、今。君はモダンダンス部のスミレちゃんが好きだろう、違う?。
M: えっ?。ちがう、違う!。どうしてそう思うの?。
Y: 彼女と近くにすれ違うたびに、君は固まってる。まずはじめに、僕らは君を紹介する必要がある。こう言ったらいいよ。「僕はヤマダマサヒコです。僕はダサ手品クラブに入部しています。」
M: ヨシオ、手品はかっこいいじゃないか。それに僕は彼女にラブレターを送るつもりはない。彼女のメルアドも知らないし!。スマホ返してよ!。(ドアベルの鳴る音)はーい、どちら様でしょう?。
Delivery Person: ピザ屋です。
Y: ワオ。ピザ屋の言うことは本当だったか。電話した時にはちょうど店を出たところだったんだな。
M: そうだね。でも結構待ったなあ。ピザ屋さんに僕らは怒っていることを伝えるよ!。
Y: 落ち着けよ、マサヒコ!。
M: (ドアを開ける)ねえ、遅すぎだよ!。
D: 申し訳ありません。お店に対して、沢山の注文が重なったもので…。
M: スミレちゃん?
D: あら!、ヤマダ先輩!。
Y: これは面白い!。
M: ヨシオ、余計なこというなよ。スミレちゃん、どうしてここに?。
D: 私ピザ屋でバイトしてるんです…。
M: ああうん、そうだね。変なこと聞いちゃったよ。
Y: ちょっと聞いてもいいかな?。どうして君は彼の名前を知っているの?。
D: あー…私、手品ショーを学園祭でみたことがあってそれで…とてもかっこよかったので。
Y: まじで?。
M: ヨシオ!、シーっ!。
D: うーん…遅くなってごめんなさい、これ次回から使えるクーポンです。半額オフになります。
M: 全然問題ないよ。気にしないで。で、ピザはおいくらですか。
D: 2345円になります。
M: はい、ではこれで。
D: ありがとうございました。それで、ヤマダ先輩…メルアド交換してくれませんか?。
M: ワオ。
Y: 言っただろう、マサヒコ!。科学技術!。