Akito: ワオ!。すごく大きい。
Ben: 大仏、はじめて観るのかい?。
A: 高校の修学旅行で一度来たことがあるんだけれど、でも…。
B: これほどの大きさというのは忘れてしまっていた、かな?。
A: そうなんだ。近づくと、自分がとても小さいと感じる。
Narration(Ben): ぼくはベン。アキトとぼくは奈良県の東大寺にいる。ぼくらはこの近くの公園でパフォーマンスをする予定。でもそのまえに、大仏を観たかったんだ。
A: 大仏と建物は地震と火事で何度か壊れているんだ。
B: それはしらなかった。
A: その度に、再建されている。
B: 人々が大仏のことをほんとうに特別におもっているに違いないのだと、ぼくは思う。ところでおそうじするの大変じゃない?。とても大きいから…。
A: うん、毎年8月に掃除の催し事があるよ、大仏の埃を払うんだ。120人位の人々がそれに携わるんだ。
B: 120人?。おおいな。
A: ほんとうだね。大仏のための大催事だ。
B: よし、ここはパフォーマンスショウを行うにはいい場所のようだね。はっ?おい!。
A: ベン?。どうしたの?。
B: ジャグリングボールをとりだそうと鞄をあけたら、この鹿がよってきて。(鹿に向かって)おい、あっちいけ!。
A: ああ、君のポケットには鹿が好む物が何かが入ってるんだね。
B: これかな?。これはぼくのお菓子だぞ。あそこのお店で買ったんだ。
A: うん実は、それは鹿煎餅なんだよ。鹿の為の餌だよ。
B: なにっ?!。鹿のえさをぼくは買ったのかい?。
A: そうだね。人が食べても安全だけれど、たぶん美味しい物ではないよ。おい、君の後ろに鹿がいるぞ。
B: わっ。おい!鹿がぼくをおしている!。
A: 彼に鹿煎餅をあげないからだよ。
B: しかしどうしてまた鹿のための餌を販売しているんだい?。公園内のどんぐりとか草とか食べないの?。
A: 彼らを保護する為だよ。鹿煎餅の売り上げの幾らかは鹿を保護するために使われている。奈良では、大昔から、鹿は神様の使いだと考えられている。だから彼らは特別なんだ。
B: そういうわけで、彼らは公園内を自由に歩いていられるのかな?。
A: そうだね。でも彼らは生活の世話も受けないとならないし、それには費用が係る。たとえば角は毎年切り取られるんだよ。
B: 鹿のつのを切るの?。痛くないのかな?。
A: 実際、痛くは無いみたいだよ。鹿が角を持つことは危険だからね、人に危害を加えることもあるから。
B: そうか。
A: でね、妊娠した鹿は違う場所に移されるんだよ。
B: それはどうして?。
A: 鹿が妊娠した時、神経質になる。で、それらの鹿は危険なんだ。
B: あー、なるほど。
A: 怪我をした鹿を保護する事に対してもお金は必要になる。
B: ぼくは、鹿はどんぐりや草を食べてればいいのにと言ったことに対してわるくおもう。アキト、ここでまってて。
A: ベン?。どこに行くの?。
B: あのお店にある鹿煎餅、ぜんぶ買ってくるよ!。
A: ベン、そこまでする必要は無いよ!。あーっ、そんなドラマみたいなことしないでさ!。
B: 鹿煎餅〜!。