Narration: ある暑い夏の日。二人の若い男、タローとキスケ、が宴会の準備をしていた。二人は共にとてもわくわくしていた。彼らはたくさんの酒を買った、のだが、食べ物を買うためのお金を充分に持っていなかった。
Taro: ああ、どうしたものか…食べるもの無しに宴会はできないぞ!。
Kisuke: そうだな。家に幾らか豆腐が在ったと思う。ちょっと行ってそれを取ってくるよ。
T: いいね!。
N: キスケは家に豆腐を取りに行った。しかし豆腐は悪い臭いがした。そしてそれには緑の斑点が在る!。彼はすぐに戻ってタローに言う。
K: おい、豆腐は食えない!。腐っていて…。
T: あー、だめだ!。宴会が開けないじゃ無いか。
K: あーあ。なにか楽しいことできないかな!。
N: すこし後。ゲンジという名前の男が通りかかった。キスケとタローは、ゲンジが嫌いだった。彼はいつも二人が貧乏なことを馬鹿にしているからである。実は、ゲンジも貧乏である。しかし、彼はお金持ちの様に振舞う。
T: みろ!。ゲンジだ。腐った豆腐を彼に食べさせられるかもしれない。面白いかもしれないよ!。高価な食べものだと言ってみるんだ!。
K: ははは。それはいい思いつきだ!。
T: おーい、ゲンジさん。今晩我々と一緒にご飯を食べませんか?。
Genji: いいですね。少し時間が在るし…。君たちは美味しいものをご馳走してくれるの?。
K: もちろん!。たいへん特別で、高価な物があるんですよ!。
G: いいですね。行きますよ。
N: そうして、三人の男はキスケの家に向かう。
K: ゲンジさん。これが特別な料理です!。友達からの贈り物として貰ったんです。「酢豆腐」と呼ばれる物だと彼は言って居ました。
G: おー、酢豆腐!。それは大変良い物だ。そしてとても高価だ。いつも食べているよ。
K: ああ、それは良かった!。では、全部食べてください!。
G: はい!。
T: さて、あなたのお皿にいくつかよそらせてください。匂いが…興味深い。酢豆腐は、確かにこんなような匂いがするって聞いたことがあります。
G: そうなんだ。この匂いは酢豆腐というものにとって、一番大事な事なんだよ!。この匂いが…(ごほっ)素晴らしい!。
K: ああ、ゲンジさん。ゲンジさんは酢豆腐が好きだと思ってましたよ!。まあとにかく、そのまま全部お召し上がりください!。
G: うん…それはとても高価な物なので、一度に全部は食べたくは無いな。幾らかを家に貰って行くよ。
K: なんですって?!。ああ、馬鹿なこと言わないでくださいよ。それがまだ新鮮なうちに、楽しんでくださいよ!。
G: あ…ああうん。全部いま食べよう。
T: それはいいですね。さてそれで、酢豆腐の特別な食べ方ってありますかね?。
G: うーむ。まず始めに、お皿を口の前に持つ。(ごほっ)次に、鼻を指でつまみ。
T: はい。
G: そうして、目をつむり酢豆腐を口の中に素早く放り込む。最後に、少しの酒を飲む!。
K: では、どうぞ!。
G: あー、これは美味しいぞ!。
K: そう聞けて嬉しいです。で、ゲンジさん。酢豆腐の味というのは、どう言うものでしょうか?。
G: うむ、腐った豆腐みたいなものだよ!。