エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Inch-High Boy」(2020年04月07日放送分)

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 むかしむかし、小さな、とても小さな赤ん坊がいました。彼は親指と同じくらいの大きさでした!。彼の両親は彼に一寸法師と名付け、彼を丁寧に育てました。一寸法師は成長しても変わらず小さいままでした、しかし彼の精神は立派になりました。

 ある日、一寸法師は彼の両親に言いました。

 

「私は町へ行き、よい職を見つけたいと思います。」

 

 両親は驚きましたがしかし、それは彼らの息子に対して大事なことだと考えたので、彼らは賛成しました。彼の母親は、船として木のお椀を、櫂として箸を、彼に与えました。彼の父親は、刀として針を、彼に与えました。彼らは一寸法師の幸運を祈り、一寸法師の船が川を下り始めるのを見つめました。

 

 数日後、一寸法師は町へたどり着きました。彼は町の中で一番大きな家を見つけました。彼はその正門の前に立ち、声を発しました。

 

「たのもう!。」と、強い声で。

 

 その建物の使いの者が現れて来たのですが、その彼は何も、見つけられませんでした。

 

「私は、ここに居る!。」

 

 一寸法師が言いました。

 使いの者は下を見降ろして、小さな少年を見つけて驚きました。使いの者は言いました。

 

「お前には何ができるのだ?。お前は鼠よりも小さいな!。」

 

 その主人が一寸法師のそばまで来て、興味深いと思いました。そして、彼はそこで一寸法師を働かせることにしました。

 

「私の娘の為に、お前は働くことができるであろう。」

 

 一月が過ぎました。その家の娘がお寺にお参りに行きました。一寸法師は彼女と共に行きました。娘がお参りして居る間、二匹の巨大な魔物が、寺の後ろの山から降りて来ました。彼らは娘を攫って逃げようと試みました。一寸法師は魔物のうちの一匹の鼻の上に飛び乗り、その眼を、彼の針の刀で攻撃しました。

 

「あっ!、あいたっ!。」

 

 魔物は手を眼に当て、逃げ出しました。その時、もう一匹の魔物が一寸法師を摘み上げ、たべてしまいました。一寸法師は魔物の中です!。彼は魔物の胃袋のなかを、彼の刀で攻撃しました。

 

「おっ!、あうっ!」

 

「いいぞ。魔物が口を開けた!。」

 

 一寸法師はその口から飛び出し、その刀を魔物の眼の前に構えた。

 

「もしお前が戻らないのなら、私はお前の眼の為にこの刀を、用いる!。」

 

 魔物は、速やかに山へ逃げ登りました。

 

 魔物はとてもすぐさま逃げ出したので、何かを忘れて行きました。それは、打ち出の小槌でした。娘はその小槌を拾い上げ、それに願いを込めました。

 

「大きくなれ、一寸法師よ。背が高くなれ、一寸法師よ。」

 

 一寸法師はわずか1インチくらいの背丈だったのですが、しかしその時、彼は高く、高く成長しました…。一寸法師は魔法によって、背が高く、強い若者に成りました。

 後日、一寸法師は娘と婚姻し、彼の両親を町に招きました。彼らは皆、それ以来幸せに暮らしました。

 

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