むかしむかし、小さな、とても小さな赤ん坊がいました。彼は親指と同じくらいの大きさでした!。彼の両親は彼に一寸法師と名付け、彼を丁寧に育てました。一寸法師は成長しても変わらず小さいままでした、しかし彼の精神は立派になりました。
ある日、一寸法師は彼の両親に言いました。
「私は町へ行き、よい職を見つけたいと思います。」
両親は驚きましたがしかし、それは彼らの息子に対して大事なことだと考えたので、彼らは賛成しました。彼の母親は、船として木のお椀を、櫂として箸を、彼に与えました。彼の父親は、刀として針を、彼に与えました。彼らは一寸法師の幸運を祈り、一寸法師の船が川を下り始めるのを見つめました。
数日後、一寸法師は町へたどり着きました。彼は町の中で一番大きな家を見つけました。彼はその正門の前に立ち、声を発しました。
「たのもう!。」と、強い声で。
その建物の使いの者が現れて来たのですが、その彼は何も、見つけられませんでした。
「私は、ここに居る!。」
一寸法師が言いました。
使いの者は下を見降ろして、小さな少年を見つけて驚きました。使いの者は言いました。
「お前には何ができるのだ?。お前は鼠よりも小さいな!。」
その主人が一寸法師のそばまで来て、興味深いと思いました。そして、彼はそこで一寸法師を働かせることにしました。
「私の娘の為に、お前は働くことができるであろう。」
一月が過ぎました。その家の娘がお寺にお参りに行きました。一寸法師は彼女と共に行きました。娘がお参りして居る間、二匹の巨大な魔物が、寺の後ろの山から降りて来ました。彼らは娘を攫って逃げようと試みました。一寸法師は魔物のうちの一匹の鼻の上に飛び乗り、その眼を、彼の針の刀で攻撃しました。
「あっ!、あいたっ!。」
魔物は手を眼に当て、逃げ出しました。その時、もう一匹の魔物が一寸法師を摘み上げ、たべてしまいました。一寸法師は魔物の中です!。彼は魔物の胃袋のなかを、彼の刀で攻撃しました。
「おっ!、あうっ!」
「いいぞ。魔物が口を開けた!。」
一寸法師はその口から飛び出し、その刀を魔物の眼の前に構えた。
「もしお前が戻らないのなら、私はお前の眼の為にこの刀を、用いる!。」
魔物は、速やかに山へ逃げ登りました。
魔物はとてもすぐさま逃げ出したので、何かを忘れて行きました。それは、打ち出の小槌でした。娘はその小槌を拾い上げ、それに願いを込めました。
一寸法師はわずか1インチくらいの背丈だったのですが、しかしその時、彼は高く、高く成長しました…。一寸法師は魔法によって、背が高く、強い若者に成りました。
後日、一寸法師は娘と婚姻し、彼の両親を町に招きました。彼らは皆、それ以来幸せに暮らしました。