エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Romania」(2020 年 6 月 11 日 放送分)

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 ブナ・ズィワ。こんにちは。わたしはルーマニアです。わたしはラテン語を話す民族により建国されました。そして、みなさんは私のことを東南ヨーロッパに見つけることができます。わたしは黒海および5つの国に囲まれています。セルビアハンガリーウクライナモルドバ、そしてブルガリアです。わたしは日本の本州とだいたい同じくらいのサイズです。また、わたしの人口は 2,000 万人より少し少ないくらいです。みなさんはわたしの首都、ブカレストのことを聞いたことはありますか?。それはとても美しい町です。そして、それはかつてリトルパリと呼ばれていました、知ってますよね。

 みなさんはトランシルバニアドラキュラ伝説でわたしの国のことを知っているかもしれません。このような、神話上の生き物に纏わるたくさんの古い民話が多くありますが、バンパイアの物語は、ドラキュラ、という、アイルランド人の著者によって書かれた本によって有名になりました。わたしはまた、ふしぎな滝と、動く岩、によっても有名です。

 みなさんにおはなししたい場所がたくさんあります。しかし、わたしは一つだけ、陽気な墓地について、をみなさんにおはなしします。 ちゃんと私の言葉を聞いてましたよね、墓地は暗くて悲しい場所では無くとも良いのです。明るい場所にもなれるのです。どうしてだかわかりますよ。では、聞いてください。

 

 メリー・セメタリーはサパンタの伝統的な小さな村の中にあります。30,000 の人々が毎年そこを訪れます。観光客は、お墓にある色彩豊かで美しい木彫りの十字架を観に来ます。

 十字架は明るい青色に塗られ、それぞれに細かな絵が描かれて、その亡くなった人物についての独創的な詩が書かれています。その詩は、彼や彼女がどのように生きていたかを伝えてくれます。

 その村の誰かが亡くなった際、家族は十字架作りを職人に頼みます。詩は第一人称で書かれます。よって、それは亡くなった人々がみなさんにお話ししているよう感じられます。とある十字架は言います。「私はお酒を飲むのが好きでした。妻が出て行ったので、私はより多く飲むようになりました。私にお酒をくれませんか?」であるとか、「妹を残し、若くして死ぬのは私の運命でした。愛しい妹よ、貴方が生きている限り私のお墓を守ってやってください。」などと。

 

 詩はこの村の伝統から来ています。亡くなった人物についての歌を書くことは、教会の牧師にとって伝統的なことがらでした。その歌は人々が彼、または彼女の人生をどのように生きたかについての真実を伝えてくれます。また、彼、または彼女をとりまく人々に対する感謝やいくつかの過ちに対する遺憾を話してくれます。この歌もまた第一人称で書かれ、遺体が墓地に運ばれる際に歌われます。

 サパンタの人々は死は人生の最終地点ではなく、それは喜びに溢れる新しい人生の始まりである、と信じています。

 いつかみなさん自身の歌を書くことに挑戦してみてください。それはみなさんの人生を見つめることの手助けになるでしょう。みなさんが生きている間は人生を謳歌するべきです、わかりますよね。そして、みなさんが亡くなる前には必ず、わたしの美しい大地に訪れてくださいね!。

 

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