Narration(Man): 僕はハイテクなナビのついた新車を買った。それはドライバーの言うことを認識するのだ。(ピッ)ねえ?、聞こえるかい?。
Navigation System: どこに向かいますか?。
M: うーん、根岸駅、お願い。
NS: 神奈川県の根岸ですか?。
M: そうだ。
NS: 高速道路を利用した、最速のルートを取りますか?。
M: いいや。僕はそんなに急いではいない。だから一般道を使うつもりだ。
NS: 約1時間20分ほどかかります。
M: 了解。では行こうか!。
NS: …。
M: うん?。ああ、君は無口だね。さて、行こう。
NS: (ピッ)400メートル先、右折です。
M: なに?。違うだろう!。まっすぐ行ったほうが早いんじゃないかな?。
NS: 右折。
M: ええと、わかった。右に曲がろう。もし右に曲がると、工事中だよ。だから渋滞するよ。もしかするとナビはそのような情報を中に持っていないのかもしれないな。あれっ?。工事はもう今は無いのか。終わったんだな。とても早くここを抜けられるぞ。いい案内だよ!。
NS: 300メートル先、左車線です。
M: 了解!。
NS: 1キロメートル先、交通渋滞が在るでしょう。それは8キロメートル先まで続きます。
M: 渋滞かい?。何があったんだい?。
NS: 交通事故です。
M: よしそれなら、僕は最速ルートを取りたいな。
NS: ルート変更。700メートル先、右折です。道なりに400メートル直進、その後高速自動車道に乗ります。
M: 了解!。ああ、これはいいよ。君に聞いてよかったよ。ありがとう。
NS: …。
M: これはすこし残念だな。彼女が「いいえどういたしまして。」って言わないのはとてもつまらないなあ。単に道案内するだけよりも会話ができたらもっと楽しいのに。まあいいか、友達ってわけでもなくコンピュータだからな。
NS: 次のジャンクションを横須賀方面に。
M: はい、はい。僕は君の案内に従うよ。(時間が過ぎ)あれ?。高速にはしばらくの間乗っている。僕はもう根岸の近くには居ないとおかしいな。
NS: 次のジャンクションを並木方面に。
M: はーい。僕はこの高速初めて使うんだよな。どこにいるんだか全くわからない。到着するまでにもう少しかかるかもしれないなあ。
NS: 根岸駅はこの辺りです。
M: なんだい?!。ちがうちがう!、まだ高速に乗ってるんだよ。どこかから降りないと。どこから降りれるかわかる?。
NS: 根岸駅に到着しました。ナビを終了します。
M: えっ?。ナビゲーションをやめないでよ。君が僕を案内しないと!。根岸駅は高速道路の下にあることはわかる。でも、どうやって高速を降りたらいいかわからないんだ。どうなってるんだ?。
NS: よい一日を!。
M: おい、おしゃべりをするなよ。使い物にならない。あーあ。ナビを使うんじゃなかったなあ。迷っちゃったよ。
NS: ごめんなさい。