Husband: 君、まだ決められないのかい?。ここに来て結構時間経つよ。
Wife: 私は決められないのよ。この靴の色が好きなんだけれど、それの他の靴のデザインがより良いし。あなた、どう思う?。
H: ふーん?。そうだな…うーん。待って、この靴は小さすぎないかい?。
W: あなたそう思うの?。
H: そうだよ。この靴は子供用だよ。女性用の靴はあそこだよ。
W: あなたねえ!、靴は私の履くものではないのよ。
H: では、誰向けのものなんだい?。
W: 私の、甥っ子。
H: ああ、君のお姉さんの子かあ?。
W: そうなのよ。彼の誕生日が近いの。
H: なるほど。それで、彼への贈り物にする靴について考えていたわけだ。
W: 私の姉は私に、甥っ子は外で遊ぶのがとても好きで、彼の靴はいつも汚れていると言うの。だから、別の靴を持ってたら良いんじゃないかなって。
H: ははは。男の子は泥の中や水たまりを跳ね回ったりするのが好きだからね。彼は幾つに成るの?。
W: 8歳。
H: それなら、僕らの娘、ハルカより一つ上だね。彼は格好いい靴が欲しいだろうね。
W: この靴、格好良くない?。
H: 僕はそれは格好いいとは思わないかなあ。それは子供っぽすぎるよ。
W: そう?。でも、甥っ子はこの人気のキャラクターが描いてあるものをなんでも大好きなの。
H: それは2年前だよ!。ハルカは2年前、ピンク色のものは何でも好きだったけれど、今ではピンクのものはもう身につけないよ。
W: そうねえ。あなた今回は、一理在ると思うわ。
H: 「今回」ってどう言う意味だい?。
W: あはは。じゃあ、このなかで格好いい靴、有るかしら?。
H: さてそうだなあ…。僕はこれが一番格好良く見えると思うよ。
W: ほんとう?。私には変にみえるわ。
H: いやいや。男の子はハイテクに見えるものが好きなんだよ。みて、この広告に、「君のシューズのジェットエンジンで速く走れ!」って有るよ。クール、だろう?。
W: 私は靴が走るのを速くするとは、思わないわ。
H: 靴は走るのを速くはしないけれど、速いと感じさせるんだよ。
Clerk: 失礼します、なにかお探しでしょうか?。
H: ああはい、これください。
W: 待って!。私はもう少し考えたいわ。
H: 心配ないよ。僕には彼はこの靴が気にいると、わかってる。
C: これは20cmですが、お客様。ちょうど良いサイズでしょうか?。
H: サイズ?。君、彼の靴のサイズ知ってるかい?。
W: わからないわ…。
H: なんだい?。それは靴選びに一番大切なことじゃないか!。
W: ハルカの靴が19cmだから、20cmでたぶん良いんじゃないかしら?。
H: ほんとうにそう思うのかい?。
W: 100%確信はできないけれど。でも、もしそれが大きすぎたとしても、将来的には履けるわよ。
H: もし、それが小さすぎたら?。
W: そうね。うん、それなら、今回は甥っ子の靴は買わないわ。
C: うーん…。失礼しました…。
H: 君、僕は君が正しい判断したと思うよ。家へ帰ろうか。
C: お待ちください!。もし靴のサイズが合わない時は、いつでも交換できますよ。
H: ああ。
W: なんでそれを考えなかったのでしょう…。