１９１８年、南アフリカ、ケープタウンの近くの村にて、男の子が産まれました。彼は、ホリシャシャ、と名付けられました。それは「トラブルメーカー」を意味します。この小さな「トラブルメーカー」はネルソン・マンデラと呼ばれる男に成りました。マンデラはアパルトヘイト廃止に対して懸命に戦った有名な南アフリカの指導者です。アパルトヘイトとは南アフリカにおいて、白人達が黒人達から権利を剥奪する為に用いられていた政策です。何年かの努力の後、マンデラはついにアパルトヘイトを廃止させました。彼はまた大統領にもなり、ノーベル平和賞までも獲得しました。
多くの人々がマンデラは現代の最も偉大な英雄の一人だと言います。しかしマンデラは違う考えを持っていたかも知れません。彼は嘗て言いました。「私は救世主ではありません、普通じゃない状況からリーダーに選ばれた、普通の男です。」と。
この事は、彼は神では無かったと言う事を意味します。彼は、彼の国がリーダーを必要としたその時、リーダーになった普通の男に過ぎませんでした。では、この「普通の男」が何をしたのでしょうか？。
１９４１年、マンデラが２３歳の時、ヨハネスブルクに法律を学ぶ為に移りました。彼はまた、黒人が投票出来ることを望む団体 ーー ANC, African National Congress に属していました。マンデラは ANC の主要メンバーの一人となり、何度も抗議を行いました。彼は暴力を用いることは行いませんでしたが、何度も何度も投獄されました。マンデラは南アフリカの黒人たちが自分たち自身の国を建国して欲しいわけではありませんでしたし、黒人たちが白人たちを統制したいわけでもありませんでした。彼はただ、全ての人々がその国において平等に扱われることを望んでいました。
政府は ANC の抗議を好みませんでしたので、政府は彼らを制御しようとしました。ANC はこのことに不満をもち、例えば発電所のような重要な施設を攻撃しはじめました。マンデラは抗議を率いていたため、１９６２年に彼は再び逮捕されました。マンデラは人々に言いました。「全ての人々は調和と共に一緒に暮らし、平等なチャンスをもたらされるべきである。私はこれを実現するために何でもやる。私は死ぬ準備さえある。」と。
マンデラは獄中に２７年間暮らしました。牢の中、彼は彼の意見を黒人たち、白人たちと交わしました。また、南アフリカの人々が平等になることについての彼の夢を決して忘れることはありませんでした。世界中多くの国はアパルトヘイト廃止にむけ、働きかけました。ついに１９９１年、アパルトヘイトを認めない新しい大統領が就任しました。彼はマンデラを牢獄から解放しました。マンデラはこの時すでに７１歳でした。その４年後、マンデラは南アフリカ初の黒人の大統領となりました。
マンデラは２０１３年、９５歳で亡くなりました。世界中の要人が彼の葬儀に向かいました。彼の名は「トラブルメーカー」だったかもしれません。しかし、彼はトラブルは作りませんでした。彼は正反対のことを行いました。彼は南アフリカで尽力し、平和を作りました。
