エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「An Amazing Friendship」(2023 年 9 月)

 

 誰かと良い友達になるためには、みなさんはお互いが似た者同士である必要があるでしょうか。異なる者同士でいることは、出来るのでしょうか。今日は、私たちは二匹の全然異なった動物の友情についての驚くべきお話を聞いていきます。

 タラはミャンマーで産まれたアジア象です。彼女が生後 6 ヶ月の時、彼女はアメリカへ連れて行かれました。彼女の調教師、キャロル・バックレー、は彼女に技芸を行うことを調教しました。そして、彼女はサーカスや動物園、ときにはテレビで芸を披露しました。1995 年、約 20 年間の芸歴ののち、キャロルはタラのパフォーマーとしてのキャリアを終わらすことを決め、象の楽園をテネシー州に作りました。この楽園は、象たちが安心して暮らすことができる場所です。タラはそこに住む最初の象でした。彼女は友好的な象で、新しい象たちが来ても、彼らをその彼らの新しい家に温かく迎えました。

 楽園への引っ越しからほぼ 10 年が経って、タラは、ふわふわのクリーム色をしたベラという名の犬と友達になりました。ベラがどこから来たのか、誰も知りませんでしたが、彼女は 2003 年ごろから、楽園に暮らし始めました。象のタラはほぼ 4 トンの体重があり、少なくとも犬のベラの 100 倍の体の大きさでした。彼女たちは不思議な組み合わせでしたが、彼女たちは親友になり、毎日一緒の時間を過ごしました。彼女たちは一緒に長い散歩をし、一緒に水で遊び、そして一緒に食べて寝るのが好きでした、キャロルは言いました。

「象は社会的な動物です。そして彼らは通常、親しい象の友人を持ちます。タラの場合、その特別な友達は犬でした。」

 時が過ぎるに従い、タラとベラは友情をより強く育みました。ある時、ベラは彼女の背中を怪我し、動くことができなくなりました。そして彼女は数週間、その楽園のオフィスの中に留まることを余儀なくされました。タラは彼女の友人を元気づけるためにそのオフィスの外に、毎日立っていました。ベラが大丈夫だということをタラに見せるために、楽園の職員はベラを表に運びました。タラは嬉しそうにし、ベラに触れるために彼女の鼻を差し伸ばしました。ベラも嬉しそうで、興奮して彼女の尾を振っていました。この訪問はベラが回復するまで毎日繰り返されました。

 悲しいことに、タラとベラの素晴らしい友情はベラが亡くなった 2011 年に終わりました。楽園の職員たちは彼女がコヨーテの攻撃を受けたのだと考えています。職員たちはまた、タラがベラのことを発見し、彼女の長い鼻でベラの家に運んだのだと信じています。ベラが亡くなりしばらくの間、タラはとても悲しそうでした。彼女はいつもよりも大人しくなり、活発さが少なくなりました。その楽園の CEO は言いました。

 「他の象たちが元気付けています。彼らはより多くの時間を彼女と過ごしていますし、彼らの食物を彼女に分け与えています。」

 タラの大好きな犬の友人は亡くなりましたが彼女の、象の友人たちがタラがよくなるように力添えしていました。

 この、象と犬との間の友情についての驚くべき物語は、たとえ私たちは異なる者だとしても、私たちは特別なつながりを育み、お互いに助け合うことができるということを示しています。

 

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