エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Story of Chugoro Part One」(2025 年 9 月)

 

 昔々、江戸に忠五郎と呼ばれる容貌の良い男が暮らしていた。彼は利発で愛想がよく、人々に好かれていた。

 彼は足軽として鈴木家に仕えていた。ある日、彼が毎夜家を抜け出し、明け方少し前まで外出していることを見つけた者たちがいた。初めは彼らは、この忠五郎の奇妙な振る舞いに対し何も言わなかった。彼らは恋慕の事情と考えた。しかしその後すぐに、忠五郎は青ざめ、衰弱した。そうしてある晩、彼と一緒に仕えている歳をとった男が彼に話しかけた。

 

「我々はお前が、毎夜悪い者と時間をともに過ごしていることを心配している。お前の行いに対し、私に合理的な理由を説明できないのであれば、私はお前のことを報告せねばならない。」

 

 忠五郎はその言葉にとても困惑し、驚いた。少しの間の後、彼は言った。

 

「私は全てをお話しします。ただし、私の秘密は保ってください。」

 

 そうして彼の話を始めた。

 

「今年の春の初めのある夜、私は美しい、若い女性が川沿いに立っているのを見かけました。彼女は、そんな時間に一人で立っているのがおかしいと思わせるほど、とても身形がよかった。私は彼女のそばを通り抜けようとしたのですが、彼女は私の袖を取り、私を立ち止まらせました。彼女は言いました。あの橋まで一緒に私と歩いていただけませんか?。と。彼女の声はとても柔らかで、彼女の微笑みはとても美しかった。それで私は彼女とともに歩きました。そうして彼女は言いました。私は貴方を度々お見かけしており、私は貴方を夫にしたいのだ。と。もし貴方が私のことを気にいるなら、私たちはとても幸せに一緒になれるだろう。私と一緒に来てください。と。そうして彼女は私を水の方へと引いていきました。その辺りは水が深く、私は怖くなり引き返そうとしましたが、彼女は笑みを浮かべ私を捕まえ、言いました。私と一緒なら、怖がる必要はありません!。と。彼女の手の手触りは、私を子供よりも無力なものとしました。私は目も耳も何も感じなくなりました。そうして私自身が美しい御殿を彼女と並んで歩いていることに気がつきました。彼女はそこは彼女の家だと言いました。私は浦島の物語を思い出し、彼女は神の娘なのかもしれないと考えました。しかし、私はとても恐ろしく、何も尋ねることはできませんでした。我々は婚礼のご馳走を食し、妻と夫として夜を過ごしました。次の朝、太陽の出る前、彼女は私を起こして言いました。私の最愛の夫、理由は言えませんが私たちの婚姻は秘密にしないとなりません。今夜も私に会いに来て、そして毎夜。私たちが初めて逢った同じ時間に、あの橋で私を待っていてください。覚えておいて、もし私たちのことを貴方が話したら、我々は永遠に離れ離れになるでしょう。と。そうして彼女は私の取ると、全てが突然に暗くなりました。私は自分自身が川沿いに一人で立っていることが判りました。まだ寺の鐘は鳴る前でした。」

 

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