ある日、キツネは彼の友達であるコウノトリのことを考えていた。
「コウノトリの嘴は本当に長い。だからそれは大きな鼻のように見える。とても変に見える!。ああ、いいことを思いついた。今日は面白いことをしてみよう!。」
キツネはコウノトリを探しに行き、そして彼に尋ねた。
「僕の親愛なる友人よ、今晩、私との食事に君を招待したいのだけれど。」
「ありがとう、キツネさん。ご親切に。」
そうして、キツネは彼の計画を準備するために家に帰った。その計画とは悪戯のことだった。
夕食の時間になり、コウノトリはキツネの家を訪ねた。コウノトリはお腹を空かし、夕食を求めていた。
「今日は来てくれて有難う。僕は我々の為に幾らかのスープを用意した。楽しんでくれることを望むよ。」
キツネはスープをテーブルの上に置いた。コウノトリは皿を見たときに驚いた。皿はさほど深い物ではない。それは寧ろ板の様な物だった。
「ああ、有難う、キツネさん。とても美味しそうな匂いがする。」
コウノトリは皿からスープを食べようと努力する。しかし彼はそれが出来ない。皿は平らで、彼の嘴は長い。だから彼の口に幾らのスープも入れる事が出来なかった。キツネはスープを食べてからこう言った。
「うーん、これは美味しい。今日は僕は、調理に於いて最高の働きをした。食べるのを止める事が出来ない。おー、僕の親愛なる友人よ、どうして食べないんだい?。もし君がスープを好まなかったのならごめんよ。」
コウノトリはキツネと一緒に居て楽しく無かった。しかし彼は怒ることをせず、空っぽのお腹とともに家に帰った。
数日後、コウノトリは彼の家の夕食にキツネを招待した。キツネは言った。
「僕の親愛なる友人よ、今日は招待してくれて大変有難う。何かとてもいい匂いがするね!。」
「ああキツネさん、来てくれて有難う。僕らのために僕が今日作った魚料理を君が楽しんでくれることを望むよ。」
コウノトリはテーブルの上に夕食を置いた。それは細くて高さのある、壜だった。キツネは驚いた。コウノトリはキツネにこう言った。
「どうぞお好きなだけお食べ。」
そうしてコウノトリは彼の長い嘴を壜の中に入れ、魚を食べ始めた。キツネはコウノトリと同じように食べようと試した。彼は彼の口を壜の中に入れる、しかし彼は魚を食べる事が出来ない。壜の端の穴はとても小さい。キツネは怒ってこう言った。
「君はとても不親切だな!。僕が壜から食べる事が出来ないのを判っているだろう!。」
そのときコウノトリは静かに応えた。
「君は僕が板の様な皿から食べる事が出来ないのを判っているだろう、しかし君は私に対してスープを板の様な皿にのせて出した。そうして僕は、君が僕にやったのと同じようにしただけだ。」
--One bad turn deserves another.
(一つの悪行は、更なる悪行を受けるに相応しい。)