
Manabu: 開かずの扉があるの、シュンヤ?。
Shunya: そうだよ。それは二階の男子トイレにある。その個室のうちの扉の一つに昨日、鍵がかかってた。一昨日も、そして…。それはいつも鍵がかかってるんだよ、マナブ!。
Manabu: 朝から夜まで、ってこと?。
Shunya: うーん。僕は昼休みにだけそのトイレを使うだけだから、一日中かどうかは分からないな…。
Manabu: それなら誰かがそこを使ってるんだよ。
Shunya: 僕もそう思った。それで、僕はノックした。でも、返事はなかったんだ。
Manabu: じゃあ、どうして鍵がかかっていたんだい?。
Shunya: だれかが悪戯しているんだとおもうな。
Manabu: 何のために?。
Shunya: わからない。でも、ぜんぜん面白い悪戯じゃないな。よし!、もし今日もまた鍵がかかっていたら、トイレのその個室に水をかけてやろう!。
Manabu: えっ?。それはだめだよ!。
Shunya: なんでさ?。
Manabu: 君に何かよくないことが起こるよ。
Shunya: よくないこと?。例えばどんな?。
Manabu: 君は僕らの学校への転入生だ、シュンヤ。だから君は知らないのかもしれない…。その男子トイレには幽霊がいると言われているんだよ。僕らの学校は古戦場の上に建てられているんだよ、君も知ってるだろう。
Shunya: 幽霊?。冗談はやめろよ!。
Manabu: 僕は真剣だよ。誰かが侍の幽霊を見たって言うよ。
Shunya: (笑い)多くの学校にはそんなような怪談があるんだ!。僕はそれは信じないな。
Manabu: でもほんとなんだって!。
Classmate: おい、シュンヤ!。誰と話してるんだよ?。来いよ!。音楽の授業に急いで行かないと、遅れるぞ!。
Shunya: わかった。ちょっと待って?。マナブ、行くぞ!。
Manabu: うーん。僕はやることがあるんだ。
Shunya: そうか。待とうか。
Manabu: 行って、シュンヤ。後で追いつくから。
Classmate: シュンヤ!急げよ!。
Shunya: わかった。また後で、マナブ。
* * *
Shunya: 授業が終わってとても気が楽だ。さて、弁当を食べる前にトイレに行こう…。ああ、いけない。またトイレの前に長蛇の列だ。そしてあの個室にもまた鍵がかけられている。あーあ!。
(トン、トン)
Shunya: おい!。誰か中にいるのか?。おーい!。もし君が返事をしないのなら、個室に水をかけるぞ!。
(水の音)
Shunya: みんな下がれ!。さあ行くぞ、3、2、…。
Manabu: やめて!。
Shunya: はあ?。マナブの声か?。マナブ、どこだ?。
Manabu: ここだよ。
(ドアが開く)
Shunya: マナブ?。どうして君は鍵のかかった個室の中に?。
Manabu: うーん…。
Shunya: 君は毎日この個室の中に居るのか?。
Classmate: 知らないのか、シュンヤ?。マナブは一緒に昼飯を食べる友達がいないんだよ。だから、奴は昼休みの間閉じこもっているんだよ。だよな、マナブ?。お前はいつも一人だもんな。ふふふ。
Shunya: おい!。
Classmate: シュンヤ!。どうして俺に水をかけるんだよ!。びしょびしょじゃないか!。
Shunya: マナブは一人じゃない、彼には僕が居る。こいよ、マナブ。一緒に昼飯たべよう。