
今やタミーノ王子はザラストロが良きもので夜の女王が悪しきものだと理解する。
ザラストロは言う。
「私はパミーナがタミーノに対する一番良い女性だと言うことを知っていた。そう言うわけで彼女の悪い母親から彼女を救ったのだ。私は今、タミーノがパミーナの愛に対して十分ふさわしいかを知る必要がある。タミーノとパパゲーノは今、彼らの挑戦を始める。」
二人の男が暗い部屋に連れてこられる。王子はパパゲーノに尋ねる。
「我々はどこにいるかわかるかい?。」
「僕がどこにいるかわからない、でもこれは嫌な感じが…。」
その時、火のついた松明を持った祭司が入ると同時に部屋が明るくなる。
「タミーノ、お前は友情と愛情のために戦う心構えはあるか?。」
「ある。私の準備はできている。」
「よし。パパゲーノ、お前も戦うつもりはあるか?。」
「僕は争い事は好まない。僕に必要なものは睡眠、食べ物、そして飲み物だ。あとはたぶん愛する可愛い女性かも。」
「お前は我らの試練に合格しなければ決してお前の妻には出会うことはないだろう。」
「それなら、僕は独り身のままでいよう。」
「しかし、ザラストロはお前に似た少女を用意しているぞ。」
「なんだって?。彼女の名は?。」
「パパゲーナだ。」
「パパゲーナ!。」
「お前たちの試練は今始まった!。お前たちはどんな女性とも話してはいけない。そうしなければお前たちは試練には不合格になるだろう。」
それとともに、祭司はいなくなり彼らの場所へ夜の女王の三人の淑女が魔法的に現れて言う。
「あれらの祭司たちは嘘つきだよ!。お前たちは彼らの仲間に加わったら死ぬだろうね!。」
タミーノはパパゲーノに彼女らと話をしないように言う。
一方その頃、王女パミーナは他の部屋で待っていた。稲光と雷の音とともに、手に短剣を携えた夜の女王、彼女の母親、がその部屋に入った。
「私の心は嫌悪と復讐で満たされている!。パミーナ、お前はザラストロをこの短剣で殺すのだ。もしお前がそれをしなければ、お前はもはや私の娘ではない!。」
「母様、私はできません!。」
しかし夜の女王はパミーナにその剣を残して姿を消す。その時、ザラストロが部屋に入る。パミーナは彼に言う。
「母様を許してあげてください。」
「私は全てわかっている。ここには復讐という感情のための場所などない。我々はここで許しと愛のみを持っている。人々はそのように在るべきだ。」
* * *
その少し後、パミーナはタミーノを探している。そして彼の魔笛が近くで演奏されているのを聴く。
「ああ、タミーノ!。とうとう私はあなたを見つけた!。」
「…」
しかし、彼の、静寂の試練のためタミーノは彼女とは話をしない。
「どうして、あなた、私と話をしようとしないの?。パパゲーノ、どうしてタミーノが私と話をするつもりがないのか、私に教えて。」
「…」
「ああ、いやだ。あなたも私とお話しするつもりがないの?。愛は、消え去った。永遠にそれは去ってしまった。私は愛なしには生きることが出来ない。」
パミーナは彼の愛する者、タミーノ、から涙に濡れ去る。彼女の手に剣を携えながら。