ペットボトルの緑茶はいつでも、どこでも、味わうことができます。今日は、私たちはこの人気のある発明の背後にあるストーリーを見てみます。
1970 年代、コーヒーやコーラといった飲料が人気になり始めました。緑茶を主に販売する企業は心配し始めました。彼らはより多くの人々に緑茶を飲んでもらいたく、開発チームを設置しました。
彼らの最初のアイデアは缶の緑茶です。缶飲料はその内部に一切のバクテリアを含んではいけないと法律にありました。そのためほとんどの企業が、内部のどんなバクテリアをも殺菌するために缶を熱していました。開発チームはこれを緑茶の缶にも試して見ました。しかしながら、その方法は上手くは行きませんでした。その開発チームの主要メンバーである社三雄氏は言います。
「お茶が赤くなってしまいました。そして匂いがベイクドスイートポテトのようなものになってしまいました。」
このことはお茶の中に含まれるカテキンにより引き起こされたのです。カテキンが熱せられた時、それは缶の中の酸素と結合し、色を変えるのです。全ての酸素を除去する必要がありました。これは実現できたのでしょうか?。
そうしてある日、社氏はコーラのような炭酸飲料の製造について面白いことを聞きました。缶の中の炭酸を保持するために缶は二酸化炭素で満たされているというのです。彼らも同じように出来るかもしれませんでした。
チームは窒素ガスを使用することを考えていました。なぜなら窒素ガスは人体に危険では無いからです。我々が呼吸する大気は、殆どが窒素ガスです。その案は、缶に酸素の代わりに窒素を添加し、即座に密封するというものでした。そうしたのち、缶は熱せられるのです。開発チームはこれを試し、そして缶を開封した際にはお茶は緑色でした。
1985 年 2 月、缶の緑茶は売り出されました。しかしそのすぐ後、ソフトドリンクにおいてはプラスチックボトルが人気になりました。そのお茶製造会社もこれらのボトルを使用したいと思いました。しかし彼らが緑茶をボトルに詰めた際、大きな問題が生じました。底部に粉末状のものが見られるのです。
「摂取者の体には悪いものではなかったが、見栄えがあまり良くなかった。」
チームはすぐにこれがどうして生ずるのかを見つけ出しました。お茶の内部にあるカテキンとカフェインが他の物質と接触し、化合していたのです。そうしてそれらが底に沈殿していました。チームはそれを取り除くためのたくさんの異なる型のフィルターを用いることを試しました。残念なことに、フィルターはうまく働きませんでした。ボトルの緑茶は不可能だと言い始める社内の人も居ました。しかし社氏は言います。
「我々は諦めなかった。なぜなら、緑茶の素晴らしさを人々に気づいて欲しかったからです。」
そのすぐ後、社氏は先端技術のフィルターを試して見ました。1,000 分の 1 ミリメートル以上の大きさを持つ何物もそのフィルターを通り抜けることはできませんでした。社氏はその新しいフィルターを通してお茶を注ぎ、それを一晩寝かせました。次の朝、彼は緊張してそのボトルを見ました。底部には何も在りませんでした!。
1990 年、初のペットボトルの緑茶が日本で発売されました。今ではこの健康的な飲料は、多くの国と地域の人々に楽しまれています。